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新聞広告で読んだ村上龍のエッセイ
朝刊のJRAの全面広告の中で、フランスで行われる凱旋門賞に絡んだ村上龍のエッセイが載っていた。
海外旅行は好きだが20代ではヨーロッパへ行かなかったことを、
「無意識のうちに、重厚で深いヨーロッパ文化を避けていたのだと思う。強烈な影響を受け、受け止めるにはまだ自分は未熟だと、躊躇した」
などと回顧していた。
30代、「スポーツにとって特別な地」に足を踏み入れて体験したのは、モンテカルロの赤土の美しいテニスコート、英国のサッカースタジアムで見た「川面に石を投げる水切りに似て、芝生の先端を切り裂いて滑るように跳んでくる」パスなど。
僕もイングランドサッカーの、まさに激しく蹴り合うさまの下部リーグの試合に驚いたことがある。欧州サッカーの深みと言う点では複数の国で体験した。
オーストリアではアルペンスキーの人気、フランスでは自転車競技の人気に触れたことがある。
まだまだ見たい本場のスポーツがある。ラグビー強国でリーグ戦、英国でクリケット、イタリアの旧市街を走る自転車クリテリウムも迫力がありそうだ。
オランダで格闘技も見たいし、スペインではハンドボールもフットサルも見たい。
テレビで見た凱旋門賞は、期待のマカヒキも、伝統と言う重圧に敗れたかというような惨敗だった。
それにしても、ウインブルドンではなく、全仏のクレーでもなくモンテカルロの赤土って書くところが村上龍らしい。
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