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やっぱり本はアナログがいい

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どんな本を読んできたかを辿ると気づくことがある。
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記事一覧

「怪物に出会った日」を読んで考えたこと。

面白いスポーツノンフィクションに出会うことが少なくなった。 インターネット、SNSの普及で速…

ともたか
7日前
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角田光代の「方舟を燃やす」

僕は1964年生まれ。「ノストラダムスの大予言」も「こっくりさん」も「口裂け女」も小学生の時…

ともたか
2週間前
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「明治維新という名の洗脳」という本を読んだ。

幕末、若い萩藩士5人が命がけの密航でロンドンへ留学した「長州ファイブ」。出航の4か月前に…

ともたか
1か月前
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男子に観て欲しい映画

「男子に観て欲しい映画」を二つ紹介します。どちらも原作本も読んで欲しい。見てから読むの…

ともたか
7年前

テニスプロはつらいよ

「テニスプロはつらいよ」(光文社新書)という本を読んだ。初めて知ったテニスプロの天国と地…

ともたか
7年前

読んでから見るか・・・

沖縄離島の青い空と真白な砂、デイゴの花と低い石垣、泡盛の香。校庭のカジュマルの大木を囲ん…

ともたか
7年前
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親子や家族のドラマを、いつから親目線で受けとめるようになってしまったのだろうか。

リオ五輪は、過去記憶にあるオリンピックのなかでも、いい試合いいドラマが溢れているように感じている。いったいどうしたのだろうか? 目を引くのが選手たちの試合後のコメント。率直で、自己分析もできているし、一言とはいえ濃厚な言葉が多い。4年後に目を向けている者、周囲への感謝を言う者、これが実力ですという言葉にも実直さと重みが伝わってくる。いったい、20代半ばの彼らがどうして? メダリストだからといって今後の順風満帆が約束されているわけではないのだが、自分の言葉を話す姿は、誰も頼

三島由紀夫「潮騒」を読んで、AIへの恋愛感情についても考えたりした

読み終えて思い返せば、ひたすら清く美しい、清さも美しさも過ぎるほどの純愛物語。といっても…

ともたか
3か月前
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写実絵画の世界 ホキ美術館

素晴らしかった。 それぞれの作品から伝わってくるものがシンプル。シンプルというのは抽象画…

ともたか
4か月前
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よしもとばなな「ハゴロモ」

失恋で弱った心で帰郷した女性ほたる。 彼女を包み込むように現れる人たちと、夢の出来事。 昔…

ともたか
4か月前
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ブルックリン・ドジャースがメジャーリーグ初の黒人選手J・ロビンソンを獲得したこと…

ニューヨーク、ブルックリンの街角、さもない交差点脇の小さなタバコ店。店主オーギーと次々に…

ともたか
4か月前
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千早茜「男ともだち」

もし僕のことを知らない人が、僕の書棚を見る機会があったとしたしても、僕の人物像、趣味や年…

ともたか
4か月前
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今の僕には、ポール・オースター「ブルックリン・フォリーズ」が最高

失敗も、別れも、裏切りも人並みに味わってきたつもりだけど、思い出したくもないなんてことは…

ともたか
5か月前
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藤岡陽子の「ホイッスル」

重苦しい読後感。結末がポジティブだからって爽やかとは言えない。 残りの人生を考えるようになった世代にとっては引き摺るな。 面白いか、と聞かれたら難しい。 聞かれた相手によって答え方は変わると思う。 すごい小説、ではある。 かいつまんじゃうと。 若い彼女に嵌まって勝手に財産を処分して失踪した”おじいちゃん”。 残された家族それぞれの人生。 実はその若い彼女っていうのは詐欺女。 こう書くと、ほんとバカバカしい話だ。 ただ、60年も生きているとバカバカしい話が現実に起きること