見出し画像

地域を元気にしてくれる「子どもの居場所」ってすごいよ!|灯すラボアフタースクール

こんにちは!灯す屋の佐々木です。
久しぶりの投稿です。

今日は、令和4年9月から取り組んできた「灯すラボアフタースクール」について書いてみたいと思います。

結論から申し上げますと、超やってよかったです。

どんなきっかけで始めることにしたのか、それは以前記事に書いたので良かったら読んでみてください。

1.運営について

灯すラボアフタースクールは、令和4年度は有田町役場からの委託事業として運営しました。

8月に契約を行い、9月からスタート。
年度途中からのバタバタとしたはじまりとなりましたが、わたしは本当に「こどもの居場所」をやってみたくてドキドキ。

しかも、大好きなスプリンギン(詳しくは前述の記事を読んでください)を使ってやるということで、準備の段階からものすごい期待感を持ってスタートに臨みました。

9月は「お試し体験会」という形で、いろんな子どもたちに会場(灯すラボ実験室B)に来てもらい、みんなでコロコロゲームをつくりました。

スプリンギンでゲームづくりにトライする子どもたち

10月から本格的に開始。

月曜と木曜の週2回、
16時から17時30分までの毎回90分。
3月まで、子どもたちと計39回一緒に過ごしました。

お試し体験会後に申し込んでくれた、小学1年生から6年生までの23人を、月曜と木曜の2チームに振り分けて開催しました。(本記事のトップ画像が月曜チームの、文末の写真が木曜チームの集合写真です)

用意していたiPadは計8台で、参加者数よりも少なかったこともあり、「前半宿題やって後半ゲームつくる組」その逆の順でやる組の2組に分けて、毎回取り組みました。(結果的には、それが保護者の皆さんにとってもすごく喜ばれました🙌)

スプリンギン以外にも、磁器のまち・有田ならではの『猫の絵付体験』を行って、更にその猫をキャラクターにしたゲームをスプリンギンでつくるなど、ここでしか経験できないおもしろい体験と学びを提供できたと思っています。

猫の絵付体験
カラフルな有田焼の猫たち

そして、アフタースクールを支えてくれたのは、灯す屋スタッフ以外にもたくさんいます。町内在住の絵付師さんやデザイナーさん、そして町出身の大学生。その他、有田町内の議員さんはじめ、色んな方々にご協力や応援をしていただきました。特に、うちのインターンにも参加してくれた大学生は、わざわざこのアフタースクールのために毎週佐賀から帰ってきて参加してくれました!最高に感謝です。

灯すラボアフタースクールを支える最高に愉快な大人たち(左からきいろパイセン、しんちゃん、みなっち(子ども)、よっちゃん、こまつさん、さささん)

2.大変だったこと

半年間をふり返ってみて一番大変だったことは、子どもに関する仕事を一切やったことのないメンバーでスタートしたことによる不安だったかなと思います。

「どんな距離感で話したらいいのかな・・」
とか
「ここは怒ってもいいんだろうか・・」
とか
「自由にさせ過ぎるのってどうなんだろう・・」
とか。

この点については、佐賀県庁の草田さんたちのサポートもあって、「みんな、同じように悩みながら頑張ってるんだなあー」というのが分かり、「自分たちらしくやっていこう!」と楽しく進めていけたかなと思います。

あとは、自分たちが他の事業も色々やっていて人員をしっかり確保し続けることが難しかったこと。そして、スプリンギンの使い方を自分たちで予習して子どもたちに伝えることが、時間的な都合で難しかったなあと思います。(私は途中でスプリンギンを習得するのを諦めて、スタッフの石橋くんにお任せしちゃいました。ごめんね、石橋くん!)

オンラインでの前期発表会の様子

3.良かったこと

それ以外は、良かったことだらけだったなと思っています。

良かったその① 子どもたちが喜んでくれたこと

ベタですが、やっぱりこれが一番大切で。来てくれた子たちは、特別な理由以外ではほとんど抜けることなく、最後まで楽しく参加してくれました!

良かったその② 親御さんが喜んでくれたこと

ここは結構心配していたところでしたが、親御さんたちからは想像していた以上に喜んでもらいました!「毎週とても楽しみに通っています」とか「初めて熱中すること(=スプリンギン)を見つけたみたいで、家でもタブレットでやってます」など、ポジティブな声をたくさんいただきました。

出張灯すラボ「スプリンギンでデジタル絵付け体験!」を紙芝居で説明するこまつさん

良かったその③ 有田に「子どもの居場所」がつくれたこと

アフタースクールを始める前、まだ有田には「子どもの居場所」がありませんでした。同時期に動かれた方もいらっしゃって、結果的にはいま有田に3つの「子どもの居場所」が生まれています。0を1に、どころか3にすることに貢献できたこと(当然ウチの力という訳ではないですが)は良かったなと思います。

良かったその④ 地域の皆さんが喜んでくれたこと

「子どもの居場所」で毎週2回、子どもたちが集まって賑やかになったことによって、地域に暮らすおじいちゃんおばあちゃんから「賑わうようになって嬉しかよ」「あなたたちのおかげで活性化してきたね」と言ってもらいました。普段は子どもたちがほとんどいなくて高齢の方が多いエリアに、子どもたちが集まるだけでこんなに喜んでもらえるとは嬉しい誤算でした。

良かったその⑤ 灯す屋のことを知ってもらえたこと

これまで「空き家」「移住」というキーワードと接点がある方や「ちゃわん最中」をご購入された方くらいしか接点を作れていませんでしたが、より幅広い地域の方々との交流の機会をつくれました。

他にもたくさんありますが、キリがないのでこの辺で。

3.まとめ ~地域を元気にしたいなら「子どもの居場所」をつくるのもアリ~

読んでもらったら分かるとおりなんですが、子ども支援という切り口からだけではなく、地域を元気にする活動に取り組む方々に「子どもの居場所」を運営するということはとても大きなメリットがあると思いました。

ちなみに、私たちは「(ICT)教育」というところで居場所をつくりましたが、全国的には「子ども食堂」など食の面でサポートしている居場所が多いと思います。
どちらが良いとかは多分ないと思いますが、うちは食事を提供する場をつくるのが苦手だったことと、放課後から帰宅するまでの時間を活用したいなということ、そしてスプリンギンを使ってみたかったことから「(ICT)教育」という分野を選びました。食事の提供をするのはちょっと得意分野じゃないかも…という方に、スプリンギンを活用して「子どもの居場所」をつくるのは大いにありなんじゃないかなと感じています!ぜひ検討してみてください!!

というわけで、長くなりましたが、また4月からも少しスタイルを変えながら継続していきますので、ぜひ遊びに来てみてください。
お待ちしております!