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【朗報】有田町の空き家が5%減りました

灯す屋の佐々木です。
ちょっと嬉しいデータを見つけました。

有田町にある空き家数が、平成30年時点の651件から令和5年時点で618件に減少していました。つまり、有田町の空き家がこの5年間で約5%減少したということになります。

第二期有田町空家等対策計画(令和5年3月)より抜粋

参考までに、お隣の伊万里市は1451件(H28)から1648件(R4)に増加約13%)、武雄市は832件(H27)から989件(R2)に増加約19%)しています。

なお、全国的に空き家率は増加しているのと、下記の表にあるとおり佐賀県を含むほとんどの県で増加していることを考えると、有田町の空き家数の約5%減はなかなかインパクトのある結果ではないかと考えられます。

令和5年住宅・土地統計調査(総務省)より抜粋

なお、空き物件インフォメーションに掲載された物件のうち155件が成約に至っているそうです。

有田町移住定住サイト「ありた暮らし」より抜粋

150件くらい活用したけど、減らせた空き家数は33件。だから、約120件くらいは新たに増えた空き家数ってことですね。なかなか難しい問題であることは感じつつ、それでもこれだけ減っていることは素直に嬉しく感じます。

さらに、有田町の総人口は20030人(H30)から18878人(R5)に減少約6%)していました。人口は約6%減少しているにも関わらず、空き家数も約5%減らせているんですよね。この点についてはまだ考察できていませんが、

  • 移住者が空き家を活用できている

  • 町民が多世代同居ではなく世帯別に暮らすケースが増えている

などが考えられるのかなと思います。

最後に、この結果は有田町空き物件インフォメーションがスタートしたH27年から約9年間、途中で諦めることなく事業を継続し続けた有田町役場と、収益率的には必ずしも高くなく難易度が高い中古物件の活用を熱心に続けてくださっている(主に)町内不動産業者の方々の努力の賜物であると思っています。

これが有田町内でも一切ニュースになっておらず、空き家事業に関わる私ですら最近知ったというちょっと情けない現状ではありますが、関係者の方々に対して心から感謝するとともに、より多くの町民にこのポジティブなニュースが届き、さらに積極的な空き家活用が進んでいくことを願っております。

(終)

参考URL:

https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/g_kekka.pdf