スタッツ分析:BNLイタリア国際2020 D. シュワルツマン vs R. ナダル
こんにちは、トモヒトです。
今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs R. ナダル」の試合でスタッツ分析を行ってみます。
試合全体でのラリー数内訳
まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。
0-4%:0.390(48) / 5-8%:0.244(30) / 9+%:0.366(45)
今回の試合では、0-4ショット>9+ショット>5-8ショットの順に、割合が多くなっています。
加えて、0-4ショットラリーの割合が40%を切っているのも、特徴的な点です。
獲得ポイントでのラリー数内訳
次に、シュワルツマン選手の獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。
0-4%:0.361(26) / 5-8%:0.250(18) / 9+%:0.389(28)
試合全体のラリー数内訳と比較すると、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーの割合が減り、9+ショットラリーの割合が増えています。
第1セット D. シュワルツマン 6-2 R. ナダル
【サーブ関連】
1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.556(15/27) - R. ナダル=0.462(12/26)
サーブオンリーポイント獲得率
※サーブのみで終わったポイント(サーブオンリーポイント)のうち、獲得したポイントの割合(サービスエース/ウィナー・相手のリターンエラー)
D. シュワルツマン=1.00(3/3) - R. ナダル=1.000(3/3)
獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.111(3/27) - R. ナダル=0.115(3/26)
1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.733(11/15) - R. ナダル=0.583(7/12)
2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.583(7/12) - R. ナダル=0.357(5/14)
サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(18/27) - R. ナダル=0.462(12/26)
1stサーブ・2ndサーブの獲得ポイントを見ると、それぞれに特徴がみられます。
1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=3
R. ナダル:0-4ショット=6 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
R. ナダル:0-4ショット=1 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=4
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=5
R. ナダル:0-4ショット=7 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=5
サーブ獲得ポイントでの得失点差は、シュワルツマン選手が+6のリードを取っていますが、これらはすべて5-8ショットラリーでの得失点差によるものです。
【リターン関連】
1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.833(10/12) - R. ナダル=0.933(14/15)
2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.929(13/14) - R. ナダル=0.833(10/12)
リターン返球率
D. シュワルツマン=0.885(23/26) - R. ナダル=0.889(24/27)
1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.417(5/12) - R. ナダル=0.267(4/15)
2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.643(9/14) - R. ナダル=0.417(5/12)
リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.538(14/26) - R. ナダル=0.333(9/27)
1stサーブリターンと2ndサーブリターンのラリー数内訳を見てみます。
1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
R. ナダル:0-4ショット=2 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=4
R. ナダル:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=6
R. ナダル:0-4ショット=5 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=0
リターンでは、シュワルツマン選手は、0-4ショットラリーと9+ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。
一方、ナダル選手は、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。
【ラリー関連】
ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.591(26/44) - R. ナダル=0.326(14/43)
ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.057(3/53) - R. ナダル=0.075(4/53)
ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(3/3) - R. ナダル=1.000(4/4)
0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.520(13/25) - R. ナダル=0.480(12/25)
5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(8/12) - R. ナダル=0.333(4/12)
9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.688(11/16) - R. ナダル=0.313(5/16)
ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.604(32/53) - R. ナダル=0.396(21/53)
ラリー数でみると、3つのラリー数でシュワルツマン選手がポイント獲得率で優位に立っています。
得失点差でみると、次のようになります。
0-4ショット=+1 / 5-8ショット=+4 / 9+ショット=+6
また、ベースラインプレーポイント獲得率でも、シュワルツマン選手がナダル選手を大きく上回っています(0.591 vs 0.326:得失点差=+12)。
第2セット D. シュワルツマン 7-5 R. ナダル
【サーブ関連】
1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.636(21/33) - R. ナダル=0.405(15/37)
サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(2/2) - R. ナダル=1.000(4/4)
獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.061(2/33) - R. ナダル=0.108(4/37)
1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.571(12/21) - R. ナダル=0.400(6/15)
2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(8/12) - R. ナダル=0.500(11/22)
サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.606(20/33) - R. ナダル=0.459(17/37)
1stサーブ・2ndサーブともに、シュワルツマン選手がポイント獲得率でナダル選手を上回っています。
1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=5
R. ナダル:0-4ショット=4 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=2
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
R. ナダル:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=5
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=8
R. ナダル:0-4ショット=7 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=7
【リターン関連】
1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.867(13/15) - R. ナダル=0.952(20/21)
2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.909(20/22) - R. ナダル=0.917(11/12)
リターン返球率
D. シュワルツマン=0.892(33/37) - R. ナダル=0.939(31/33)
1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(9/15) - R. ナダル=0.429(9/21)
2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(11/22) - R. ナダル=0.333(4/12)
リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.541(20/37) - R. ナダル=0.394(13/33)
1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。
1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
R. ナダル:0-4ショット=3 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=2
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=6
R. ナダル:0-4ショット=0 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=3
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=9
R. ナダル:0-4ショット=3 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=5
両プレーヤーとも、より長いラリーでの獲得ポイントが多くなっています。
【ラリー関連】
ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.607(37/61) - R. ナダル=0.382(21/55)
ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.043(3/70) - R. ナダル=0.129(9/70)
ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.333(1/3) - R. ナダル=0.556(5/9)
0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.565(13/23) - R. ナダル=0.435(10/23)
5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.556(10/18) - R. ナダル=0.444(8/18)
9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.586(17/29) - R. ナダル=0.414(12/29)
ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.571(40/70) - R. ナダル=0.429(30/70)
ラリー数でみると、3つのラリー数でシュワルツマン選手がポイント獲得率で優位に立っています。
得失点差でみると、次のようになります。
0-4ショット=+3 / 5-8ショット=+2 / 9+ショット=+5
プレー種別でみると、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+16)を取っています。
まとめ
今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs R. ナダル」の試合でスタッツ分析を行いました。
今回は、9+ショットラリーの割合が多く、逆に0-4ショットラリーの割合が40%未満という、ラリー数内訳が特徴的な試合でした。
ラリー数内訳が変われば、そのラリー数カテゴリの影響度合いが変化するため、注視する必要があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?