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スタッツ間の相関係数を見てみる⑤~リターン関連(後編)~
こんにちは、トモヒトです。
今回は、スタッツの相関係数を見てみるのリターン後編です。
項目別・相関係数一覧
今回も、相関係数の絶対値上位10項目を抜粋します。
2nd return won percentage
return_point_win:0.735272
2nd return won:0.623539
2ndreturn inplay percentage:0.524692
point won percentage:0.524599
return inplay percentage:0.473545
long won percentage:0.450807
1st return won percentage:0.441005
1st return won:0.391347
short won percentage:0.391297
middle won percentage:0.374081
上位の項目には、リターンポイント獲得率や2ndサーブリターン関連のスタッツがみられます。
また、9ショット以上のラリーでのポイント獲得率が0~4ショットラリーでのポイント獲得率を上回っている点も興味深いと感じました。
1stサーブと2ndサーブでラリー数に違いが出るのか、サーバーが獲得したポイントとレシーバーが獲得したポイントでラリー数に違いがあるのかを調べてみるのは面白いかもしれません。
2ndreturn inplay percentage
return inplay percentage:0.652726
2nd return won percentage:0.524692
9shot:0.502594
0-4shot%:-0.459516
9shot%:0.457503
2nd return in play:0.447189
return_point_win:0.430354
2nd return won:0.395049
1streturn inplay percentage:0.364907
baseline played percentage:0.348052
ここで興味深いのは、2ndサーブリターンの返球率が上がると、0~4ショットのラリーでの獲得ポイント割合が下がり、9ショット以上のラリーでの獲得ポイント割合が上がることです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690837920299-2NP5HdNmyl.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1690837920321-CidelD6Sfz.jpg)
0~4ショットラリー勝率との相関係数は0.213085、9ショット以上ラリー勝率との相関係数は0.159971であることから、2ndサーブリターン返球率との間に相関があるとはいえないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690838811905-fNWdlANlqC.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1690838811952-a1SXip15qq.jpg)
よって、2ndサーブリターン返球率が上がると、より9ショット以上の長いラリーの割合が増え、それによって9shot%が高くなるという仮説が考えられます。
return_point_win
1st return won percentage:0.909402
point won percentage:0.789325
2nd return won percentage:0.735272
return inplay percentage:0.721558
1streturn inplay percentage:0.689962
short won percentage:0.680815
1st return won:0.643155
baseline won percentage:0.563514
middle won percentage:0.545304
long won percentage 0.454786
まず、リターン返球率とリターンポイント獲得率には、強い正の相関がみられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690840043601-Pm8Cb9ijjW.jpg)
散布図を見ると、リターンを返せているのにポイントが取れていないというケース(=return inplay percentageの値が高く、return_point_winが高くない)は見られないことがわかります。
リターンをどのくらい返せているかで、どのくらいリターンポイントを獲得できそうかある程度予測を立てることができると考えられます。
また、サーブポイント獲得率と同様、短いラリー(0~4ショットのラリー)での勝率がリターンポイント獲得率とも正の相関があることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1690840557861-TJcHiOUcUD.jpg)
0~4ショットのラリーが最も割合が高く、ここでの勝率がリターンでも重要になると考えられます。
return inplay percentage
1streturn inplay percentage:0.937413
1st return won percentage:0.736880
return_point_win:0.721558
2ndreturn inplay percentage:0.652726
short won percentage:0.614942
1st return won:0.568986
point won percentage:0.540424
9shot:0.503176
1st return in play:0.488902
2nd return won percentage:0.473545
0~4ショットラリーの勝率とリターン返球率の間には、正の相関がみられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690841078213-A5v6hRc5fg.jpg)
「リターンが返せない=0~4ショットラリーの範囲で相手にポイントを奪われる」ことになり、0~4ショットラリーの勝率が下がることを考えると、妥当な結果と思われます。
まとめ
前回と今回でリターン関連のスタッツの相関関係についてみてきました。
最後に、簡単にまとめてみます。
0~4ショットラリーの勝率がリターンポイント獲得率の間に正の相関がある
リターン返球率も同様、リターンポイント獲得率との間に正の相関がある
リターンウィナーやリターンアンフォーストエラー数など、リターン単体とのスタッツは他のスタッツとの関連がみられない
最後までお読みいただきありがとうございました。
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