コルドバ・オープン2020 シュワルツマン選手のスタッツ分析
こんにちは、トモヒトです。
前回までで、コルドバ・オープン2020のシュワルツマン選手の各試合について、スタッツ分析を行ってきました。
ここでは、4試合分のデータを比較しながら、スタッツ分析を行っていきます。
ラリー数内訳
まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。
グラフや表を見た感じでは、0-4%ショット50~60%、5-8ショットが20%強、9+ショットが20%前後という割合になっています。
獲得ポイントでのラリー数内訳
先ほどは試合全体でのラリー数内訳でしたが、次はシュワルツマン選手の獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。
このグラフを見ると、試合全体のラリー数内訳と似通った割合になっているのがわかるかと思います。
仮にそれぞれのラリー数カテゴリごとのポイント獲得率が同じであれば、試合全体と獲得ポイントでラリー数内訳は同じになることを考えると、この結果は想像しやすいと考えられます。
ラリー数別ポイント獲得率
ここまではラリー数内訳を見てきましたが、ここではラリー数別のポイント獲得率を見てみます。
まず、全体のポイント獲得率(黒点)をみると、決勝戦のみ0.5を下回っているのがわかります。
「ポイント獲得率で相手を上回ることが勝利につながる」という点は、今回の試合にも見られます。
また、ポイント獲得率は、0-4ショットラリーでのポイント獲得率との類似度が、他の2つのポイント獲得率よりも高いと考えられます。
これは、他の2つが全体のポイントの2割前後を占めるのに対して、0-4ショットラリーのポイントは全ポイントの5、 6割を占めていることに起因すると思われます。
プレー種別内訳
最後に、獲得ポイントに占めるプレー種別を見てみます。
プレー種別は以下のように分類します。
サーブオンリーポイント:サーブのみで獲得したポイント(サーブエース/ウィナー、相手のリターンエラー)
リターンオンリーポイント:リターンウィナーで獲得したポイント
ベースラインポイント:ストロークラリーで獲得したポイント数
ネットプレーポイント:ネットプレーのポジションにいた際に獲得したポイント(ネットプレーのポジションでボレーを打たずに獲得したポイントも含む)
相手のDF
これを見ると、ベースラインポイントが60~70%、サーブオンリーポイントが20%前後で、この2つで80%前後を占めています。
仮に、このプレー種別割合を変化させない限りは、サーブとベースラインプレーでいかにポイントを獲得するかが、試合の勝敗に深くかかわってきます。
まとめ
今回、試合全体のポイントや獲得ポイントに対して、ラリー数やプレー種別の割合を見てきました。
それぞれに大きな割合を占めるカテゴリが存在し、そこでのポイント獲得率が勝敗に大きく関わっているということがわかりました。
勝つための策を考えるうえで、①大きな割合を占めるカテゴリでのポイント獲得率を上げる、②自分のポイント獲得率が高い部分の割合を上げる、のいずれか(または両方)を考えることになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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