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ネットプレーの価値

こんにちは、トモヒトです。

今回は、「ネットプレーの価値」について考えてみます。

近年、フィジカルやラケット技術の進歩によってボールスピードが向上し、ネットプレーのリスクが上がっているといわれています。
そこで、ネットプレーは行うべきかということをデータから考えてみます。

使用したデータは、2022USオープンのデータ(ネットプレー0回は除外)です。

ネットプレーの回数

まずは、1試合あたりのネットプレー回数を見てみます。

1試合あたりのネットプレー回数

1試合あたり平均が26.45回(中央値24回)ネットプレーを試みられているということがわかります。

ネットプレー勝率の分布

次に、ネットに出た場合の勝率について見てみます。

ネットプレー勝率の分布
平均値=0.6705、中央値=0.6667

勝率の分布をみると、0.67前後に集中しているのがわかります。
大部分が0.5を超えていることから、戦術として行う価値はあると考えます。

ネットプレー勝率とポイント獲得率の関係

次は、ネットプレー勝率とポイント獲得率の関係を見てみます。

ネットプレー勝率とポイント獲得率の関係
相関係数=0.4983

相関係数をみると相関があるとはいえないですが、グラフは右肩上がりのようにも見えます。
ただ、これに関しては、ネットプレー勝率が高いほどテニスのパフォーマンスが高く、結果としてポイント獲得率が高いと考えるのが妥当かと思います。

まとめ

今回は、「ネットプレー」について見てきました。

ネットプレーの勝率は0.67前後であり、うまく活用すれば効果的な戦術だといえます。
とはいうものの、ボールスピードの向上によってリスクの高いプレーであることも事実ではあると感じます。

より勝率の高いアプローチショットのコースや適切なネットに出るタイミングを、データから見つけるのが今後の課題だと考えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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