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スタッツ分析:BNLイタリア国際2020 D. シュワルツマン vs H. ホルカシュ

こんにちは、トモヒトです。

今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs H. ホルカシュ」の試合でスタッツ分析を行ってみます。

試合全体でのラリー数内訳

まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.525(83) / 5-8%:0.228(36) / 9+%:0.247(39)

今回の試合では、0-4ショット>9+ショット>5-8ショットの順に、割合が多くなっています。

獲得ポイントでのラリー数内訳

次に、獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.500(39) / 5-8%:0.218(17) / 9+%:0.282(22)

試合全体のラリー数内訳と比較すると、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーの割合が減り、9+ショットラリーの割合が増えています。

第1セット D. シュワルツマン 3-6 H. ホルカシュ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.773(17/22) - H. ホルカシュ=0.484(15/31)

サーブオンリーポイント獲得率
※サーブのみで終わったポイント(サーブオンリーポイント)のうち、獲得したポイントの割合(サービスエース/ウィナー・相手のリターンエラー)
D. シュワルツマン=0.400(2/5) - H. ホルカシュ=0.818(9/11)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.091(2/22) - H. ホルカシュ=0.290(9/31)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.588(10/17) - H. ホルカシュ=0.667(10/15)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.200(1/5) - H. ホルカシュ=0.688(11/16)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(11/22) - H. ホルカシュ=0.677(21/31)

1stサーブ・2ndサーブの獲得ポイントを見ると、それぞれに特徴がみられます。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=5
H. ホルカシュ:0-4ショット=7 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=0
H. ホルカシュ:0-4ショット=6 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=1
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=5
H. ホルカシュ:0-4ショット=13 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=2

シュワルツマン選手は、0-4ショットラリーと9+ショットラリーが同じくらいの割合となっています。
一方、ホルカシュ選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが半分以上を占めています。
獲得サーブオンリーポイント割合が30%近く(0-4ショットラリー獲得ポイントの約70%)あることから、サーブでの獲得ポイントが多いことを表していると考えます。

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.667(10/15) - H. ホルカシュ=0.941(16/17)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.625(10/16) - H. ホルカシュ=0.200(1/5)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.645(20/31) - H. ホルカシュ=0.773(17/22)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.333(5/15) - H. ホルカシュ=0.412(7/17)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.313(5/16) - H. ホルカシュ=0.800(4/5)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.323(10/31) - H. ホルカシュ=0.500(11/22)

1stサーブリターンと2ndサーブリターンのラリー数内訳を見てみます。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
H. ホルカシュ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=4
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
H. ホルカシュ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=0
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
H. ホルカシュ:0-4ショット=6 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=4

リターンでは、シュワルツマン選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。
一方、ホルカシュ選手は、0-4ショットラリーと9+ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.486(17/35) - H. ホルカシュ=0.517(15/29)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.019(1/53) - H. ホルカシュ=0.132(7/53)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.000(0/1) - H. ホルカシュ=0.571(4/7)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.345(10/29) - H. ホルカシュ=0.655(19/29)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.417(5/12) - H. ホルカシュ=0.583(7/12)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(6/12) - H. ホルカシュ=0.500(6/12)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.396(21/53) - H. ホルカシュ=0.604(32/53)

ラリー数でみると、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーはホルカシュ選手が優位に立っています(9+ショットラリーは互角)。

第2セット D. シュワルツマン 6-2 H. ホルカシュ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.690(20/29) - H. ホルカシュ=0.500(12/24)

サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.750(6/8) - H. ホルカシュ=0.667(4/6)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.207(6/29) - H. ホルカシュ=0.167(4/24)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.750(15/20) - H. ホルカシュ=0.583(7/12)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.444(4/9) - H. ホルカシュ=0.500(6/12)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.655(19/29) - H. ホルカシュ=0.542(13/24)

1stサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手、2ndサーブポイント獲得率ではホルカシュ選手が優位に立っています。
ただし、得失点差でみると1stサーブではシュワルツマン選手が+8、2ndサーブではホルカシュ選手が+2で、全体としてはシュワルツマン選手が+6となっています。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=9 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=4
H. ホルカシュ:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
H. ホルカシュ:0-4ショット=3 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=10 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=6
H. ホルカシュ:0-4ショット=6 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=3

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.917(11/12) - H. ホルカシュ=0.750(15/20)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.583(7/12) - H. ホルカシュ=0.667(6/9)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.750(18/24) - H. ホルカシュ=0.724(21/29)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.417(5/12) - H. ホルカシュ=0.250(5/20)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(6/12) - H. ホルカシュ=0.556(5/9)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.458(11/24) - H. ホルカシュ=0.345(10/29)

1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
H. ホルカシュ:0-4ショット=3 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
H. ホルカシュ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
H. ホルカシュ:0-4ショット=5 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3

両プレーヤーとも、0-4ショットラリーの獲得ポイントの割合が多くなっています。
また、次に割合が多いのが9+ショットラリーであるのも、この試合の特徴です。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.559(19/34) - H. ホルカシュ=0.400(14/35)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.094(5/53) - H. ホルカシュ=0.075(4/53)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(3/5) - H. ホルカシュ=0.750(3/4)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.593(16/27) - H. ホルカシュ=0.407(11/27)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.455(5/11) - H. ホルカシュ=0.545(6/11)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(9/15) - H. ホルカシュ=0.400(6/15)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.566(30/53) - H. ホルカシュ=0.434(23/53)

ラリー数でみると、0-4ショットラリー、9+ショットではシュワルツマン選手、5-8ショットラリーではホルカシュ選手が優位を取っています。
0-4ショット=+5 / 5-8ショット=-1 / 9+ショット=+3

プレー種別でみると、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+5)を取っています。

第3セット D. シュワルツマン 6-4 H. ホルカシュ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.667(16/24) - H. ホルカシュ=0.643(18/28)

サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.800(4/5) - H. ホルカシュ=0.857(6/7)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.167(4/24) - H. ホルカシュ=0.214(6/28)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.688(11/16) - H. ホルカシュ=0.722(13/18)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.625(5/8) - H. ホルカシュ=0.400(4/10)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(16/24) - H. ホルカシュ=0.607(17/28)

1stサーブポイント獲得率ではホルカシュ選手、2ndサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手が優位に立っています。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=2 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=5
H. ホルカシュ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=0
H. ホルカシュ:0-4ショット=1 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=6 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=5
H. ホルカシュ:0-4ショット=9 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=3

シュワルツマン選手は、3つのラリー数で同じくらいの割合になっています。
それに対して、ホルカシュ選手は、0-4ショットラリーの割合が大きくなっています。

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.722(13/18) - H. ホルカシュ=0.938(15/16)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.800(8/10) - H. ホルカシュ=0.500(4/8)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.750(21/28) - H. ホルカシュ=0.792(19/24)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.278(5/18) - H. ホルカシュ=0.313(5/16)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(6/10) - H. ホルカシュ=0.375(3/8)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.393(11/28) - H. ホルカシュ=0.333(8/24)

1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
H. ホルカシュ:0-4ショット=3 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=2
H. ホルカシュ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=1
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=2
H. ホルカシュ:0-4ショット=5 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2

両プレーヤーとも、0-4ショットラリーの獲得ポイントの割合が多くなっています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.486(17/35) - H. ホルカシュ=0.417(15/36)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.096(5/52) - H. ホルカシュ=0.077(4/52)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(5/5) - H. ホルカシュ=0.750(3/4)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.481(13/27) - H. ホルカシュ=0.519(14/27)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.538(7/13) - H. ホルカシュ=0.462(6/13)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.583(7/12) - H. ホルカシュ=0.417(5/12)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.519(27/52) - H. ホルカシュ=0.481(25/52)

ラリー数でみると、0-4ショットラリーではホルカシュ選手、5-8ショットラリー、9+ショットラリーではシュワルツマン選手が優位を取っています。
0-4ショット=-1 / 5-8ショット=+1 / 9+ショット=+2

プレー種別でみると、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+2)を取っています。

まとめ

今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs H. ホルカシュ」の試合でスタッツ分析を行いました。

今回特徴的だったのは、ラリー数ごとの獲得ポイント割合が異なっている場面が多かった点です。
このスタッツは、自分の得意なラリー数や、どのラリー数ならポイント獲得がより期待できるかを把握するヒントとなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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