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スタッツ分析:BNLイタリア国際2020 D. シュワルツマン vs D. シャポバロフ

こんにちは、トモヒトです。

今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs D. シャポバロフ」の試合でスタッツ分析を行ってみます。


試合全体でのラリー数内訳

まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.556(125) / 5-8%:0.258(58) / 9+%:0.187(42)

今回の試合では、0-4ショットが半分以上を占めています。

獲得ポイントでのラリー数内訳

次に、獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.593(67) / 5-8%:0.230(26) / 9+%:0.177(20)

第1セット D. シュワルツマン 6-4 D. シャポバロフ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.571(16/28) - D. シャポバロフ=0.419(13/31)

サーブオンリーポイント獲得率
※サーブのみで終わったポイント(サーブオンリーポイント)のうち、獲得したポイントの割合(サービスエース/ウィナー・相手のリターンエラー)
D. シュワルツマン=1.000(4/4) - D. シャポバロフ=0.571(4/7)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.143(4/28) - D. シャポバロフ=0.129(4/31)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.625(10/16) - D. シャポバロフ=0.923(12/13)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(8/12) - D. シャポバロフ=0.333(6/18)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.643(18/28) - D. シャポバロフ=0.581(18/31)

1stサーブ・2ndサーブの獲得ポイントを見ると、それぞれに特徴がみられます。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=0
D. シャポバロフ:0-4ショット=11 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=0
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=2
D. シャポバロフ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=8 / 9+ショット=2
D. シャポバロフ:0-4ショット=13 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=1

シュワルツマン選手は、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーが同じ割合となっています。
一方、シャポバロフ選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが半分以上を占めています。
獲得サーブオンリーポイントは4ポイント(0-4ショットラリー獲得ポイントの30%程度)と考えると、3球目攻撃でのポイントが多いことを表していると考えます。

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.769(10/13) - D. シャポバロフ=0.750(12/16)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.778(14/18) - D. シャポバロフ=1.000(12/12)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.774(24/31) - D. シャポバロフ=0.857(24/28)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.077(1/13) - D. シャポバロフ=0.375(6/16)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(12/18) - D. シャポバロフ=0.333(4/12)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.419(13/31) - D. シャポバロフ=0.357(10/28)

1stサーブリターンと2ndサーブリターンのラリー数内訳を見てみます。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=0
D. シャポバロフ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=9 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
D. シャポバロフ:0-4ショット=2 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=10 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
D. シャポバロフ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=1

リターンでは、シュワルツマン選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。
一方、シャポバロフ選手は、0-4ショットラリーと5-8ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.489(23/47) - D. シャポバロフ=0.447(17/38)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.017(1/59) - D. シャポバロフ=0.169(10/59)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(1/1) - D. シャポバロフ=0.700(7/10)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.514(18/35) - D. シャポバロフ=0.486(17/35)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.526(10/19) - D. シャポバロフ=0.474(9/19)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.600(3/5) - D. シャポバロフ=0.400(2/5)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.525(31/59) - D. シャポバロフ=0.475(28/59)

ラリー数でみると、3つすべてのラリー数カテゴリでシュワルツマン選手がシャポバロフ選手を上回っていますが、得失点差でみると各カテゴリ+1と僅差になっています。

第2セット D. シュワルツマン 5-7 D. シャポバロフ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.703(26/37) - D. シャポバロフ=0.676(23/34)

サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.875(7/8) - D. シャポバロフ=0.846(11/13)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.189(7/37) - D. シャポバロフ=0.324(11/34)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.615(16/26) - D. シャポバロフ=0.696(16/23)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.545(6/11) - D. シャポバロフ=0.545(6/11)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.595(22/37) - D. シャポバロフ=0.647(22/34)

1stサーブポイント獲得率ではシャポバロフ選手が優位に、2ndサーブポイント獲得率では互角となっています。
ただし、得点差でみると獲得サーブポイントは同じとなっています。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=12 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=3
D. シャポバロフ:0-4ショット=13 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=0
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=5 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=0
D. シャポバロフ:0-4ショット=1 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=2
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=17 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=3
D. シャポバロフ:0-4ショット=14 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=2

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.565(13/23) - D. シャポバロフ=0.808(21/26)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.727(8/11) - D. シャポバロフ=0.727(8/11)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.618(21/34) - D. シャポバロフ=0.784(29/37)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.304(7/23) - D. シャポバロフ=0.385(10/26)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.455(5/11) - D. シャポバロフ=0.455(5/11)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.353(12/34) - D. シャポバロフ=0.405(15/37)

1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
D. シャポバロフ:0-4ショット=5 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=2
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=5 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=0
D. シャポバロフ:0-4ショット=3 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
D. シャポバロフ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=3

両プレーヤーを比較すると、5-8ショットラリーと9+ショットラリーでシャポバロフ選手が優位を作り出しています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.479(23/48) - D. シャポバロフ=0.429(15/35)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.014(1/71) - D. シャポバロフ=0.197(14/71)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(1/1) - D. シャポバロフ=0.714(10/14)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.532(25/47) - D. シャポバロフ=0.468(22/47)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.333(5/15) - D. シャポバロフ=0.667(10/15)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.444(4/9) - D. シャポバロフ=0.556(5/9)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.479(34/71) - D. シャポバロフ=0.521(37/71)

ラリー数でみると、0-4ショットラリーではシュワルツマン選手、5-8ショットラリーと9+ショットラリーではシャポバロフ選手が優位を取っています。
ラリー数別の得失点差をみると、シュワルツマン選手が0-4ショットラリーで獲得した優位を、5-8ショットラリーと9+ショットラリーでシャポバロフ選手が獲得した優位が上回っています。
0-4ショット=+3 / 5-8ショット=-5 / 9+ショット=-1

プレー種別でみると、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+8)を取っている一方、ネットプレーでシャポバロフ選手が優位(得失点差+9)を取っています。

第3セット D. シュワルツマン 7-6(4) D. シャポバロフ

【サーブ関連】

1stサーブ確率
D. シュワルツマン=0.750(36/48) - D. シャポバロフ=0.532(25/47)

サーブオンリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.667(2/3) - D. シャポバロフ=0.667(6/9)

獲得サーブオンリーポイント割合
D. シュワルツマン=0.042(2/48) - D. シャポバロフ=0.128(6/47)

1stサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.500(18/36) - D. シャポバロフ=0.480(12/25)

2ndサーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.417(5/12) - D. シャポバロフ=0.455(10/22)

サーブポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.479(23/48) - D. シャポバロフ=0.468(22/47)

1stサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手、2ndサーブポイント獲得率ではシャポバロフ選手が優位に立っています。

1stサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=5
D. シャポバロフ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=1
2ndサーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=2
D. シャポバロフ:0-4ショット=1 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=5
サーブ獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=8 / 9+ショット=7
D. シャポバロフ:0-4ショット=9 / 5-8ショット=7 / 9+ショット=6

また、シャポバロフ選手が獲得サーブオンリーポイント割合で10%を超えている点も注目です。

【リターン関連】

1stリターン返球率
D. シュワルツマン=0.760(19/25) - D. シャポバロフ=0.944(34/36)

2ndリターン返球率
D. シュワルツマン=0.864(19/22) - D. シャポバロフ=0.917(11/12)

リターン返球率
D. シュワルツマン=0.809(38/47) - D. シャポバロフ=0.938(45/48)

1stサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.520(13/25) - D. シャポバロフ=0.500(18/36)

2ndサーブリターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.545(12/22) - D. シャポバロフ=0.583(7/12)

リターンポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.532(25/47) - D. シャポバロフ=0.521(25/48)

1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。

1stサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=9 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=4
D. シャポバロフ:0-4ショット=6 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=7
2ndサーブリターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=7 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=2
D. シャポバロフ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=2
リターン獲得ポイント
D. シュワルツマン:0-4ショット=16 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=6
D. シャポバロフ:0-4ショット=10 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=9

シュワルツマン選手は0-4ショットラリーが半分以上を占め、シャポバロフ選手は0-4ショットラリーと9+ショットラリーが比較的大きな割合を占めています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.506(41/81) - D. シャポバロフ=0.439(29/66)

ネットプレー割合
D. シュワルツマン=0.011(1/95) - D. シャポバロフ=0.168(16/95)

ネットプレーポイント獲得率
D. シュワルツマン=1.000(1/1) - D. シャポバロフ=0.688(11/16)

0~4ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.558(24/43) - D. シャポバロフ=0.442(19/43)

5~8ショットラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.458(11/24) - D. シャポバロフ=0.542(13/24)

9ショット+ラリーポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.464(13/28) - D. シャポバロフ=0.536(15/28)

ポイント獲得率
D. シュワルツマン=0.505(48/95) - D. シャポバロフ=0.495(47/95)

ラリー数でみると、0-4ショットラリーではシュワルツマン選手、5-8ショットラリー、9+ショットラリーではシャポバロフ選手が優位を取っています。
0-4ショット=+5 / 5-8ショット=-2 / 9+ショット=-2

プレー種別でみると、シュワルツマン選手がベースラインポイントで優位(得失点差+12)を取り、ネットプレーではシャポバロフ選手が優位(得失点差+10)を取っています。

まとめ

今回は、2020年のBNLイタリア国際「D. シュワルツマン vs D. シャポバロフ」の試合でスタッツ分析を行いました。

今回は、シュワルツマン選手がベースラインプレーポイント、シャポバロフ選手がネットプレーで優位を取っていました。
相手を上回れるプレーで、いかに優位を取ることができるか、相手の得意なプレーでの得失点差を上回れるかが勝敗のカギとなる試合となりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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