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スタッツ分析:BNLイタリア国際2020 N. ジョコビッチ vs D. シュワルツマン

こんにちは、トモヒトです。

今回は、2020年のBNLイタリア国際「N. ジョコビッチ vs D. シュワルツマン」の試合でスタッツ分析を行ってみます。


試合全体でのラリー数内訳

まずは、試合全体でのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.485(66) / 5-8%:0.272(37) / 9+%:0.243(33)

獲得ポイントでのラリー数内訳

次に、シュワルツマン選手の獲得ポイントでのラリー数内訳を見てみます。

0-4%:0.426(26) / 5-8%:0.295(18) / 9+%:0.279(17)

第1セット N. ジョコビッチ7-5 D. シュワルツマン

【サーブ関連】

1stサーブ確率
N. ジョコビッチ=0.643(27/42) - D. シュワルツマン=0.711(32/45)

サーブオンリーポイント獲得率
※サーブのみで終わったポイント(サーブオンリーポイント)のうち、獲得したポイントの割合(サービスエース/ウィナー・相手のリターンエラー)
N. ジョコビッチ=1.000(7/7) - D. シュワルツマン=0.700(7/10)

獲得サーブオンリーポイント割合
N. ジョコビッチ=0.167(7/42) - D. シュワルツマン=0.156(7/45)

1stサーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.667(18/27) - D. シュワルツマン=0.594(19/32)

2ndサーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.400(6/15) - D. シュワルツマン=0.308(4/13)

サーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.571(24/42) - D. シュワルツマン=0.511(23/45)

1stサーブ・2ndサーブの獲得ポイントを見てみます。

1stサーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=12 / 5-8ショット=6 / 9+ショット=0
D. シュワルツマン:0-4ショット=10 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=6
2ndサーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=1 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=4
D. シュワルツマン:0-4ショット=0 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=2
サーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=13 / 5-8ショット=7 / 9+ショット=4
D. シュワルツマン:0-4ショット=10 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=8

サーブポイント獲得率は、1st・2ndともにジョコビッチ選手が優位となっています。

【リターン関連】

1stリターン返球率
N. ジョコビッチ=0.781(25/32) - D. シュワルツマン=0.741(20/27)

2ndリターン返球率
N. ジョコビッチ=0.769(10/13) - D. シュワルツマン=1.000(15/15)

リターン返球率
N. ジョコビッチ=0.778(35/45) - D. シュワルツマン=0.833(35/42)

1stサーブリターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.406(13/32) - D. シュワルツマン=0.333(9/27)

2ndサーブリターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.692(9/13) - D. シュワルツマン=0.600(9/15)

リターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.489(22/45) - D. シュワルツマン=0.429(18/42)

1stサーブリターンと2ndサーブリターンのラリー数内訳を見てみます。

1stサーブリターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=5
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=3
2ndサーブリターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=7 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=1
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=3
リターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=11 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=6
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=8 / 9+ショット=6

リターンでは、ジョコビッチ選手は、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが最も多くなっています。
一方、シュワルツマン選手は、5-8ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.483(28/58) - D. シュワルツマン=0.500(30/60)

ネットプレー割合
N. ジョコビッチ=0.103(9/87) - D. シュワルツマン=0.080(7/87)

ネットプレーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.667(6/9) - D. シュワルツマン=0.429(3/7)

0~4ショットラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.632(24/38) - D. シュワルツマン=0.368(14/38)

5~8ショットラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.480(12/25) - D. シュワルツマン=0.520(13/25)

9ショット+ラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.417(10/24) - D. シュワルツマン=0.583(14/24)

ポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.529(46/87) - D. シュワルツマン=0.471(41/87)

ラリー数でみると、ジョコビッチ選手が相手を上回っているのは0-4ショットラリーのみです。
しかし、その得失点差が+10であり、5-7ショットラリー(得失点差+1)や9+ショットラリー(得失点差+4)でのシュワルツマン選手のアドバンテージを上回っています。

第2セット N. ジョコビッチ 6-3 D. シュワルツマン

【サーブ関連】

1stサーブ確率
N. ジョコビッチ=0.714(20/28) - D. シュワルツマン=0.571(12/21)

サーブオンリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.667(2/3) - D. シュワルツマン=1.000(2/2)

獲得サーブオンリーポイント割合
N. ジョコビッチ=0.071(2/28) - D. シュワルツマン=0.095(2/21)

1stサーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.750(15/20) - D. シュワルツマン=0.500(6/12)

2ndサーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.375(3/8) - D. シュワルツマン=0.444(4/9)

サーブポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.643(18/28) - D. シュワルツマン=0.476(10/21)

1stサーブポイント獲得率ではジョコビッチ選手、2ndサーブポイント獲得率ではシュワルツマン選手が、優位を取っています。

1stサーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=5
D. シュワルツマン:0-4ショット=3 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=0
2ndサーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=0 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
D. シュワルツマン:0-4ショット=1 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=1
サーブ獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=4 / 9+ショット=6
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=5 / 9+ショット=1

【リターン関連】

1stリターン返球率
N. ジョコビッチ=0.917(11/12) - D. シュワルツマン=0.900(18/20)

2ndリターン返球率
N. ジョコビッチ=0.889(8/9) - D. シュワルツマン=0.875(7/8)

リターン返球率
N. ジョコビッチ=0.905(19/21) - D. シュワルツマン=0.893(25/28)

1stサーブリターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.500(6/12) - D. シュワルツマン=0.250(5/20)

2ndサーブリターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.556(5/9) - D. シュワルツマン=0.625(5/8)

リターンポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.524(11/21) - D. シュワルツマン=0.357(10/28)

1stサーブリターン・2ndサーブリターンの獲得ポイントを見ると、下のようになります。

1stサーブリターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=2 / 9+ショット=0
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=1
2ndサーブリターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=4 / 5-8ショット=1 / 9+ショット=0
D. シュワルツマン:0-4ショット=4 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=1
リターン獲得ポイント
N. ジョコビッチ:0-4ショット=8 / 5-8ショット=3 / 9+ショット=0
D. シュワルツマン:0-4ショット=8 / 5-8ショット=0 / 9+ショット=2

両プレーヤーとも、0-4ショットラリーでの獲得ポイントが多くなっています。

【ラリー関連】

ベースラインプレーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.615(24/39) - D. シュワルツマン=0.366(15/41)

ネットプレー割合
N. ジョコビッチ=0.102(5/49) - D. シュワルツマン=0.061(3/49)

ネットプレーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.600(3/5) - D. シュワルツマン=0.667(2/3)

0~4ショットラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.571(16/28) - D. シュワルツマン=0.429(12/28)

5~8ショットラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.583(7/12) - D. シュワルツマン=0.417(5/12)

9ショット+ラリーポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.667(6/9) - D. シュワルツマン=0.333(3/9)

ポイント獲得率
N. ジョコビッチ=0.592(29/49) - D. シュワルツマン=0.408(20/49)

ネットプレーでは、獲得ポイントはほぼ同じ(ジョコビッチ選手が+1リード)となっています。
一方、ベースラインプレーでは、獲得ポイントでジョコビッチ選手が大きくリード(得失点差+9)を奪っています。

ラリー数でみると、3つのラリー数でジョコビッチ選手がポイント獲得率で優位に立っています。
得失点差でみると、次のようになります。
0-4ショット=+4 / 5-8ショット=+2 / 9+ショット=+3

まとめ

今回は、2020年のBNLイタリア国際「N. ジョコビッチ vs D. シュワルツマン」の試合でスタッツ分析を行いました。

ジョコビッチ選手はロングラリーのイメージがありますが、0-4ショットの短いラリーでもポイントを獲得していることがわかります。
全体の内訳としても大きいため、得失点差が生まれやすい部分ともいえます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見ご感想あれば、コメントにお願いします。

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