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プレーポイントに対するラリー数別獲得ポイント数の割合に相関はあるか?
こんにちは、トモヒトです。
今回は、プレーポイントに対する獲得ポイント数の割合をラリー数単位で算出したとき、相関はあるかを見ていきます。
獲得ポイント数割合については、サーブ・リターンに分け、以下の式で算出します。
$$
獲得ポイント数割合 = \frac {任意のラリー数での獲得ポイント数} {サーブ(リターン)プレーポイント総数}
$$
例えば、1shot%は「サーブポイント総数に占める、サーブのみで獲得した(サービスエース・ウィナー/リターンミス)ポイント数」を表します。
調査方法
今回は、ATP公式サイトのデータを使用し、2023年のATP1000大会の試合のうち、以下の条件を満たすものを対象とします。
棄権でない
全ポイントのラリー数が示されている(「UNKNOWN RALLY LENGTH」に該当するものがない)
サーブポイント
まずは、サーブポイントを見てみます。
今回は、1, 3, 5, 7打での獲得ポイント数割合を見ていきます。
サーブポイント獲得数割合の相関
まずは、サーブポイント獲得数割合の相関を見てみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1703593264649-IuFyeNG4Kb.png)
散布図でみると、下図となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703593526680-HI9xReQV3T.png?width=800)
相関係数・散布図ともに、相関関係のありそうな組み合わせは見られません。
1試合のプレーヤー単位でのポイント獲得数割合
1試合でのプレーヤー単位で、ラリー数別のポイント獲得数割合を折れ線グラフに表すと以下となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703625736203-vkvDVSJhVb.png)
全体的には、右肩下がりになっているように見えます。
これは、より長いラリー数での獲得ポイント数ほど少ない傾向があるという意味です。
ただし、中には1shot%<3shot%となっているデータもあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703626623684-KqWZ5gQ19p.png)
リターンポイント
次は、リターンポイントを見てみます。
今回は、0, 2, 4, 6打での獲得ポイント数割合を見てみます。
リターンポイント獲得数割合の相関
まずは、相関を見てみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1703627096305-5gtWuyuQ1o.png)
散布図は、以下となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703627153586-2nCdN0hMAJ.png?width=800)
リターンポイントでも、相関係数・散布図ともに相関関係のありそうな組み合わせはありませんでした。
1試合のプレーヤー単位でのポイント獲得数割合
1試合でのプレーヤー単位で、ラリー数別のポイント獲得数割合を折れ線グラフに表すと以下となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703627251136-xojOMzV84A.png)
2shot%と4shot%の大小関係でデータをわけると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703627815520-Zm3Oqcjfwi.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1703627860762-3hHR1g1O6C.png)
また、4shot%と6shot%の大小関係でデータを分けると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1703628055710-rg6RLJikVE.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1703628113066-dj2EM3pOVW.png)
このようにみていくと、大半の試合で2shot%か4shot%のいずれかにピークがあります。
まとめ
今回は、プレーポイントに対する獲得ポイント数の割合をラリー数単位で算出したとき、相関はあるかを見ていきます。
ラリー数ごとのポイント獲得数割合には相関のある組み合わせはありませんでしたが、以下のような特徴も見られました。
サーブポイントでは、より長いラリー数での獲得ポイント数割合のほうが少ない傾向がある
リターンポイント獲得数割合では、2shot%と4shot%のいずれかで最大値が見られることが多い
このデータに関しては、勝敗での違いや、プレーヤーごとに傾向があるかなど、より詳しく見ていく必要があると感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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