ふみサロ9月課題≪パン屋ではおにぎりを売れ≫を読んで
2022年6月からエッセイ塾、ふみサロに参加しています。
早いもので、2年目になりました。
2年生ですね。
毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
以下がエッセイ
やってみなくちゃわからない
ピアノ教室を始めて15年。
教室を始める前は、ピアノを教えるのは簡単だと思っていた。先生の言った通りに素直に練習すればできるようになるし、弾けるようになったら楽しいから。
最初のうちは、優しい先生への憧れもあって、それはそれは丁寧に、音符の読み方から、お家での練習の方法も説明したけど、驚くほど上達しない生徒さんがいた。
私が説明した通りにやればできるはずなのに!
なぜだろう?
ピアノが弾けるようにはなりたいけれど、
楽譜をパッと見て、ちょっと難しそう。
1・2回弾いて出来ないから、出来ない。
間違えるのが怖い。
だから、やらない。
という思考回路になるらしいとだんだん分かってきた。
テキストは順番どおりすすめていけば、無理なくできるものばかりなのに。
やってみようとも思わないらしいのだ。
難しいかどうかは、やってみなくちゃ分からないよー
いくら言葉で説明しても時間ばかりが過ぎてしまうので、一緒に歌い、音符を読み、そして弾く。初級の場合、一曲30秒ぐらいなので、5回繰り返しても2分かからない。
右手5回、左手5回、両手で5回5~6分あればだいたい弾けるようになる。
どう難しかった?と聞くと
いや、簡単だった。
やってみたら意外と簡単だった!
なんで今までやらなかったんだろう?
もっと早くやってみればよかった。
と、答えた。
私は、難しい曲をもらうと、燃えるタイプで、なんとか弾けるようにするぞ!とパワーが湧いてくる子だったから、やらない選択をするなんて、驚いた。
難しそうだけど、挑戦してみよう、とその子の考え方の癖を少しずつほぐしていくのも、ピアノを教える大切なテクニックだ。
もちろん楽しくできるように、手を変え品を変え、日々試行錯誤は続いている。
おわり
ピアノ教室での一コマを書きました。なんでもネガティブに捉えるために、挑戦出来ない子がいることに驚いた経験です。
人生=思考+行動
ピアノを通じて、積極的に挑戦できる子になってくれたら嬉しいです。
課題本
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