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ふみサロ1月課題≪謎の1セント硬貨~真実は細部に宿る in USA≫を読んで

2023年が始まりましたね。
今年もどうぞよろしくお願いします。

2022年6月からエッセイ塾、ふみサロに参加しています。

毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
8月から、SNSに投稿してから合評会となりました。


↓以下がエッセー


初めてのアメリカ


一度だけアメリカに行ったことがある。
大学一年の春休みに、ホノルルにある大学の施設に滞在する一ヶ月の語学研修に参加した。海外に行ってみたかったので、心配性の両親を説得するには、大学のプログラムを利用するのが一番手っ取り早いと思ったのだ。正直、アメリカといってもハワイだし、観光地化されていて、日本人がたくさんいて、結局日本語も通じるんだろうというイメージで、ちょっと英語の勉強ができれば良いかなぐらいのテンションだった。

 それが、空港を出て、外の空気に触れた途端に、衝撃を受けた。街の中だというのに、明るい太陽の光、鮮やかな緑色をした植物、なんて気持ちのよい空気、街全体がキラキラとしていて、眩しかった。多くの人がハワイを目指す理由はこれなんだ!と、肌で感じた。島のはずなのに、アメリカを感じさせるスケールの大きさ、道路も広々していて、それなのに、道路の中央は大きな木がなん本もある公園になっているのには驚いた。
 どこでも日本語が通じるのだろうと油断していたのだが、意外とそうでもなく、日用品などの買い物に出掛けたときには、身振り手振りであたふたしてしまった。平日は午前中は授業を受け、午後は様々なアクティビティーに参加。スクールバスにのってあちこち見学へ出掛けた。休日は友人と路線バスを乗り継いでオアフ島を半周したり、自転車を借りてサイクリングをしたり、海でシュノーケルをして楽しんだ。
 プログラムに参加した学生は50名ほどで、常に一緒に行動していたので、英語は授業中ぐらいしか使わなかった。英語の力はそれほど上達はしなかったが、道が分からなくなったり、バスの乗り場が分からなかったり、何か分からないことがあるときは、すぐ、エクスキューズ ミーと、声をかける度胸はついたと思う。
 いつかアメリカ大陸にも上陸したいと思いつつ、20年以上が経ってしまった。子ども経ちに先を越されそうだ。

             おわり



アメリカに行ったことがあるといっても、ハワイに一度だけですが、アメリカらしさを感じた時の驚きを思い出しました。
一ヶ月滞在して、身に付けたのは、英語力というより、話しかける度胸でした。


今月の課題本


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