見出し画像

ふみサロ1月課題≪カタカナ英会話≫を読んで

2022年6月からエッセイ塾、ふみサロに参加しています。
早いもので、2年目になりました。
2年生ですね。

毎月課題本から得たインスピレーションをもとに800字程度のエッセイを書き、参加者同士で講評する。SNSで発信するまでが課題。
以下がエッセイ


音楽の不思議


音楽は言葉だ、と実感した出来事があった。

大学で、伴奏法という授業があり、全員が同じ曲を演奏するという課題があった。
それぞれどんな演奏するのか楽しみにしていると、目をつぶって聴いていても、誰が演奏しているか分かるのだ。
いつも早口で捲し立てるように話す子は、やっぱり速くて、ちょっと忙しい感じ。
のんびり話す子は、音楽もゆったりとしている。

なにこれ、面白い!
同じ曲を演奏するからこそ、個性が分かる。

しかも、演奏する人がどんな人かをよく知っているから、演奏での個性の表れ方もよく分かり、その個性とは、その人の話し方そのままだった。

そこで、考えた。

私の演奏の課題は、こじんまりしてしまうこと、尻窄みになってしまうことだった。大きな流れを作りなさい、と先生からいつも言われていた。
たしかに、私の話し方は、声も小さく、語尾がうやむやになってしまうような、はっきりと言いきるということができないなと感じた。
ならば、話し方を変えてみたら、演奏も変わってくるのでは?と、その日から、はっきりと最後まで話すように気を付けてみることにした。
         
すると、声を出すときと同じように体を使うことが分かってきた。遠くにいる人に聞こえるように大きな声を出すときと、遠くまで響く音を出したいときの呼吸が同じ。逆に、内緒話をするような小さな声を出すときと、そっと語るような音を出すときの呼吸が同じ。だんだん表現するコツが分かってきて、次第に、ドイツらしい音色、フランスらしい音色などを探るようになった。

でも、日本語しか話せないから、どんなにドイツっぽく、フランスっぽく演奏できたとしても、ネイティブにとっては日本語なまりで話しているように聞こえているのかな?

ドイツ語もフランス語もネイティブのように発音できたら、また演奏も変わってくるだろうか?

       おわり


今月の課題本
≪カタカナ英会話≫


I don't know をアイドントノウと、読むのではなく、アロンノウとそのまま読むと、ネイティブの発音に聞こえるというもの。

カタカナをそのまま読むというのに、慣れるまでちょっと時間がかかるけど、そのまま読んでみると、本当にネイティブのように聞こえるから面白い!

形から入って、ネイティブになった気持ちになることが楽しく勉強を続けるコツ、とあり、なるほどな、画期的だなと思いました。

音楽も世界共通語と言われているように、言葉は通じなくても、音楽で分かり合えることもありますよね。音楽が言葉のように聞こえた経験から、自分の演奏を見直すきっかけになり、現在に至っています。

このとき得たヒントは今でも生きていて、音楽を習得するプロセスは、言葉を習得するプロセスと同じだなと感じるようになりました。

音楽って不思議です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?