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新築で購入した5年目マンションをリノベーションした話|独身・子なしの場合

noteで記事を書くのは2年ぶりになってしまいました。発信を控えているとアウトプット力(考えてることを文章に吐き出す力とスピード)が落ちていくことを痛感。仕事にも影響出ちゃうので復活いたします。このnoteでは個人のことを自由に書いていこうと思うとります。

今回は、昨年の夏に行ったマンションリノベーションのことを書こうかなと。同僚でたまたま同時期にマンションリノベしている方が複数名いて、Slackで情報交換や進捗状況などを話せたのはありがたい環境でした。noteでマンションリノベ情報を発信しているせっちん丸@OKB460)に感化されて、私もnoteに記録を残しておこうかなと思います。

せっちん丸と私の環境は真逆です。せっちん丸が

  • 中古マンション

  • リノベしてから居住

  • 終の棲家とは考えていない

  • 既婚・子あり

に対して、私の場合は

  • 新築マンション

  • 住んでいたマンションをリノベ

  • 終の棲家と考えている

  • 独身・子なし

こんな違いで見ていただければと思います。

どういうことしたの?

一番の目的はキッチンの改善。それを実現させるために、キッチン、リビング、洋室をガラガラポン!しました。

キッチン・リビング・ダイニングのBefore Afterの間取り図

キッチンは狭すぎるし、リビング・ダイニングは何を置くにしても配置が難しいし、寝室が別にあることで洋室の使い道が定まらなかったBeforeの間取り(泣)。おかげさまで大変使いやすい部屋に変身しました。

YOUは築5年目マンションをなぜリノベ?

マンションとの出会い

リノベーション工事したのは、5年前に新築で購入したマンションです。購入するまではマンションを買うなんて全く考えておらず、「この地域で、ペットOKで、最上階で、◯◯があって、◯◯駅徒歩圏内で」といったマンションがあれば買っておきたいないとボンヤリ思っていたくらいで、むしろそんな希望通りの条件のマンションなんてこの世にないんじゃない?と思っていたんです。

そしたら、あったんです。

ある日、犬の散歩をしていたら、最寄り駅の近くに「新築マンションのモデルルームがここにあります!」の看板がビルに掲げられていました。私の住んでいる地域は分譲の新築マンションが出ることが少なく、「へ〜〜マンション売ってるんだ」とその場でマンション名をスマホで検索したら、私の希望する地域にあったマンションが取り壊され新しくマンションが建つとのこと。「あのマンション取り壊されてるんだ」と長くこの地域に住む私は感慨深く、家に帰ってからもそのマンションの情報ページを見てみました。

そしたら、気づいたんです。

「この地域で、ペットOKで、最上階で、◯◯があって、◯◯駅徒歩圏内で」がすべて叶えられるマンションなのではと!これは興味あるぞ、いくらするんだろう? しかもモデルルームは最寄り駅。買う、買わないはさておき、良い経験になるかもと見学の予約を入れました。

「この地域 ✕ 希望条件」となると、さぞかしお高いんでしょ?と思っていたので、申し訳ないんですが半分冷やかし状態でモデルルームに向かったのです。

そしたら、私の想像より2,000万円安かったんです。

人間、不思議なもので、2,000万円少ないと「安い」という感覚になる。買えるような気になってくるんですね。単純計算でマンション価格を35年で割ると、月額のローンの支払額は当時の家賃よりも安い。「あれ、これは縁かも?」と思って申し込み、無事ローンの審査も通り、申込多数のための福引にも当たり、購入したというのが経緯です。

福引きにより当選!3分の1の確率を当てました。

漠然とした不安の解消になった

購入時の年齢は43歳。この先、年を重ねて定年を迎えたとき、自分が希望するマンションを借りることはできるのかな?という不安はボンヤリ持っていました。犬との生活がマストなのでペットOKの必要もあり、今は自分が物件を選べる立場だけど、そうではなくなってしまうかもしれない。私の場合のマンション購入はそんな不安の払拭が一番の目的になったのかもしれません。しかも希望通りのマンションに出会えて、これはもう縁でしょ!と勢いだったことは否めません。決して新築マンションにこだわったわけでもなく、たまたま希望に合うマンションが新築だったという感じです。

ちなみに安い理由としては、この販売会社は土地を安く仕入れて広告費を抑え、設備関連もコストを抑えてお手頃価格のマンションを売ることを得意としていると、マンション関連の口コミサイトで見ました。たしかに正直高級感はありませんでしたが、高級感のなさは身の丈に合っていて気に入っていたので問題ありませんでした。またこのマンションの広告を一切見たことがなく、最寄り駅のモデルルームがその役割をしていたのかなとも思います。

なお、購入時は2018年なので不動産高騰前。今だったらもっと高そう。。。これもラッキーだったと思います。

条件100点のマンションの欠点

しかしこの理想的な条件を100点で満たすマンションには欠点がありました。これは購入前から図面でわかってはいたんですが、その欠点は居住後も解消することができませんでした。それは、

リノベ前のキッチンの間取り図

このキッチン、間取り図で見ても何かがおかしい。そうです、シンクとコンロの間がほとんどありません。作業台が15センチしかないのです。キッチンの後ろの通路も70センチしかないため、一般的にキッチンに置かれるような棚を置くことができません。それでもなんとかしないと電子レンジも置けない状態のため、奥行き30センチくらいの棚に電子レンジをギリギリ置いて、まったくスペースに余裕のないキッチン運用をしていました。

リノベ前のキッチン

この通路に棚と電子レンジなどが置かれることをご想像ください。これにより、比較的料理をするタイプからほとんどキッチンに立たないタイプに変貌。マンションを買ってコンビニ弁当を食べるというなんとも言えないせつなさと矛盾感よ。シンクの間を渡すあの板?慣れるかなと思ったら慣れませんでした。調理も食器洗いもやりづらい(泣)

そうこうしているうちに、コロナ禍に突入。運動も減りUberEatsも多用しはじめ、もともとハンディのあったコレステロール値もあがり、投薬必須となってしまった。

そんなことに悩みいろいろ調べていた時、noteで料理研究家の方の記事を見つけました。ご自宅のマンションをリノベーションして、リビングの中に造作キッチンを作ったとの内容でした。「マンションでそんなことできるんだ!」と、マンションリノベーションという言葉を知ったのもこの時でした。

リノベの検討は二度目だった

一度目の検討はそのコロナ禍の2020年。その時は新築から丸2年が経つぐらいだったので、現地調査にいらっしゃった施工会社さんに「本当にやるんですか?もったいなくないですか?」とネガティブなことを言われ続けるため、こちらからも連絡を取りたくなくなりフェードアウト。
また、とあるキッチンブランドに見学に行って「こんな間取りに変更できるものなのか」と相談したら「そんな間取りはあり得ない、非常識だ」ぐらいなことを言われ、鳩が豆鉄砲状態で帰ってきたものでした。なんだか相性が悪く「今はその時ではないのかも」と諦めて、良いきっかけがあったらまた考えようかなと思っていました。

二度目の検討は2022年の終わり。社内でもリノベーションする人が増えてきて、Slackに#趣味_リノベ チャンネルができました。前職がインテリアやリノベーション関連の仕事をしていた方もいて、その方たちから出る施工会社さんの名前から、「デザイン性が高い」との会社が気になり問い合わせをしたのがnuリノベーションさんです。

前回はなんだったのか?トントン拍子に話が進む

初回のMTGはセミナーという形式だったので、nuさんがどんな会社なのか、リノベってどういうものなのかだけの話なのかなと思っていました。対応してくださったのは営業さん的なアドバイザーさんだったんですが、私が持参した間取り図に対して「こういうこともできそうですよね」といろいろな案をその場で書いてくださいました。その中には、前回の検討で某キッチンブランドに言われた「あり得ない間取り」もありました。「こういうのもありですよね!」と意気投合できたようでうれしくて、前回の業者さんとの違いもわかったのでもうこちらにお願いしよう!と、その場で契約してリノベーション工事が決定したのでした。

意識したのは精一杯の妥協のなさ

冒頭でもお伝えしたように、私はこのマンションを終の棲家だと思っています。この地域に住んで約25年。もう他の地域に引っ越そうとは思っていないし、前、左右に建物がなく(日照権的に建てられない模様)、日中はカーテンを開けっ放しにできるという環境です。大通りから離れているため静かで、1億円積まれても手放すつもりはありません。
また、こういった工事は何度もやり直すものでもないと思うので、今背負えるだけのローンの範囲内でできることをしっかり反映させるということを決めていました。

その中でもキッチンはこだわりたくて、ゴリゴリにおしゃれにしたく、自分のイメージを固めるために、Pinterestで気になるキッチンを集めてみました。

Pinterestで集めたキッチン画像

ご覧の通り、どうも私は黒ベースのキッチンが好みらしい。これをデザイナーさんに共有し、うちのスペースでできることをつめていきました。全体のスケジュールとしてはこんな感じです。

2022年12月:問い合わせ、契約
2023年1月:ローンの打ち合わせ、現地調査
2023年2月:パターンを3つ作っていただきプレゼンを受ける
2023年3月〜4月:だいたい毎週土日のどちらかでMTG
2023年5月〜7月:工事
2023年8月:引き渡し

どんなキッチンになったのか

キッチン、こうなりました。

リノベ後のキッチン

手前はカウンターになっていて、しっかり足も入って食事がしやすいようにしています。

ダイニング代わりのカウンターキッチン

この形式は、昔住んでいた賃貸マンションがカウンターキッチン形式になっていて、とても使いやすかったという原体験を強く反映したものとなります。カウンターの下は収納になっているので、食器などキッチンに必要なものがすべて収納できています。このカウンターも作業台として使えるので、料理のストレスが皆無に。これがやりたかった!!
またキッチンもカウンターもセラミックトップにしています。質感が好きでここはこだわりました。終の棲家としてるからやったことの1つだと思います。

想定外だったのが、アクセントとして入れたパネルの模様が思いのほか際立ったこと。サンプルで見ていたときは薄っすらの模様だった(と思っていた)んですが、光の加減なのか我が家だとくっきり出てちょっとギラついた印象になったのは想定外でした。まあ、しょうがないかなあな範囲ではありますが。

なお、冒頭のお手製間取り図の通り、もともとのLDKと洋室は入れ替えをしています。

  • リノベ前のLDKスペース → リノベ後はリビングと執務スペースに。

  • リノベ前の洋室スペース → キッチンに。(カウンターによってダイニングも兼用)

終の棲家だからこそのデザイン

このキッチン、好みがはっきりわかれるんじゃないかと思います。ナチュラル系がお好きな方には「むむむ」感があるかと。でも私は、このマンションを売るつもりがないので、自分好みを100%反映しているというのが終の棲家だからこそなんだと思います。また、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にも不都合が多いデザインと思いますが、リノベの良いところはその人の環境に合わせて最適化できること。マンションでもここまでできるよ!は、うれしい選択肢の1つだと思います。

おわりに

こんなことできるんだ!をnoteで知ったので、その恩返しとして書いてみました。もしご興味頂ける場合は続編として以下も書こうかなと思っています。

  • 気をつけて!10万円が誤差になる魔力

  • バーチカルブラインドはカーテンみたいに気軽に変えられないことに今更気付いたよ

  • 工事中の3ヶ月間は西軽井沢で借り暮らししてた話

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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