雑記/VooDoo/20240526

家から最も近いブックオフが週末にコミック全て半額とかいうアホみたいなセールをやるらしく1週間前から告知していたので行く。いつも過疎ってるってわけではないけど自分が見る棚のコーナーはあんまり入れ替え激しくないし、めちゃくちゃ売れてるってイメージもないけど、流石に半額ってヤバそうだなと思ってオープン10分前くらいに行ったら既にパッと見で30人以上は並んでいて戦慄した。なんか並ぶの癪で帰ろうかとめちゃ悩んだけど俺は月3で通ってるからこんなときだけたかりにくるお前らより熱心なファンだ!と心の中で叫びながら並んだ。日陰じゃなかったのでクソ暑かった。あと事前リサーチしにきてた人が多いのかメモ用紙とかに書いて持ってる人が多くて入念でびっくりした。でも自分も割とそうだし、いやメモはしてないけど正直月3で通うのを長いこと続けてるとぶっちゃけ何がどこにあるか、在庫がどんな感じか頭に入ってるので必要ないという感じ。色々買いました。ハコヅメとか映像研とか、あとアクタージュとか電子じゃなくて紙として持っておきたいなと回収したり・・・。というかめちゃくちゃ焦って売り場行ったのに誰も買ってなかったし、結局話題作とか映像化作品とかで入り口近くに陳列されている割高なコーナーが買いつくされてるんじゃないかくらい人がいた。子連れも多かった。ブックオフ、古本って原価が曖昧だから在庫有り余ってるとこういう吐き方もありなんだなと。金使いすぎたので2か月くらいは行かない予定だけど、この2日で売り場が大幅リセットされただろうし、自分がいつも見に行ってて気になってるけど買ってないみたいな本を大体今回ので買っちゃったので売り場はまるで変わるだろう。時間空けていくのが楽しみになった。

apple musicのベストアルバム100みたいのが公開されてて失敗だみたいな話をTLでたくさん見かけたのでどんな酷い感じのなんだ・・・と思って見たけどとくに違和感なかった。そもそもあれこれ口出しできるくらい最近の話題や流行についていけてないし、見てから気づいたけど参考にするわけでもないし関係なさすぎて割とどうでもいいな・・・って思ったが、今後これを入り口にする人達がいるとして、もし自分の好きなシーンや信じていたアルバムを蔑ろにされていたら確かに色々言いたくなる気持ちもわかるかも。自分は超昔のローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大なアルバム〇選みたいなやつをかなり参考にしてTSUTAYAに通ってたので(確か2010年版)そういう恩恵をあやかりまくっているけど、でもロック史観が一番中心にあると思うので今だとまたそもそも入り口から認識が大幅に違うだろう。なんか、自分が音楽を聴き始めた頃ってロックとヒップホップとかがかなり分断されていたように感じるけど、海外のインディーロックとか好きだった人が一時期からブラックミュージックを聞くようになるみたいな流れがあった気がして、あれにあんま乗れなかったことで俺の中でまだちょっと軽い断絶があるなぁと思ったりした。

ローリンヒルが一位。なんか前にもそんなランキングなかったっけ?その影響か、なんとなくエリカ・バドゥの名前をTLで見かけて昔1st聞いて挫折した覚えがあるな・・・と思いながら有名な2nd聞いた。かなり喰らった。

ディアンジェロやコモンと同じエレクトリック・レディ・スタジオで録音されたらしくJ・ディラも関わってるとのことでマジで何一つ知らなかったので今更すごい・・・となっている。この流れで周辺作を聞く。ディアンジェロ、昔はあまりにも影響力が強いというの聞いて好きにならなきゃくらいの感じで履修したが全く未知の音楽でほぼわからなかった記憶がある。スタジオセッションで生まれたアルバムって聞いてもロックしか聞いてこなかった自分にはこれってバンドの音なんだ・・・としか思えなかったし、セッションでどうやってこんなスカスカな音楽が生まれてくるんだろうみたいなこと思っていた。昨年ファンクを辿ってく中でVoodooがSlyやParliamentの流れで語られてるのを見たりして聞き返してそんときは結構ハマった気がする。今になってもう一回聞いてみて、やっぱりマジでかっこいいなと、自分はファンクではSlyのFreshをベストに挙げてしまうけど70年台同時期に似たような音楽はまるで存在していない、完全なる孤高のアルバムだと思っているが、あの沈み込むような、アリジゴクに吞まれいくような鈍く重いグルーヴを最も色濃く継承してるのはディアンジェロのVoodooではないかと思う。Playa PlayaはほぼSlyのFriskyだと思って聞いている。

他にも全体通して浮き沈みするようなホーンセクションはどことなくParliament的に聞こえるところもあるし、歌唱からプリンスをめちゃくちゃ感じる箇所もある。70年台、全盛期とも言える数々のファンクは80年台にディスコの洗礼を受けて、80sポップがあって、プリンスがあって、形が変わった後に90年台は原点回帰的にG-FUNKがあって、ヒップホップを通過してソウルやファンクが再び大々的に取り上げた結果、というかその経路も丸ごと吸収した後に過去のファンクの再決算、ハイブリッドみたいな形でリスペクトにとどまらずちゃんと次を提示しシーンを作ったのがVoodooなんだなと、マジな名盤なんだなと。なんか、最初に聞いてから10年以上経ったけどようやくなんでこんなにすごいすごいと言われてるか、人に言われたり解説を見なくても、以前より自分の血肉となった部分で自然と理解できたような気がした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?