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るくるく
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一時期ツイッターでアフタヌーンの話をしてる人がすごく多い時期が2018年くらいにあって、当時あんま読んだこと無かったのもあり漠然とその時期にブックオフとか、TSUTAYAとか、ゲオのレンタルコミックスコーナーとか、そういう棚でアフタヌーンを適当に見る時間が増えてきたくらいに買った記憶がある。かわいいっすよね。るくのデザインとか表紙見てるだけでついつい手に取ってしまいたくなる作品。突然悪魔が居候として家にやってくるんだけど開幕から超殺伐としてびっくりするが、その殺伐さもギャグとして片づけられてしまう勢いでほのぼの異物日常漫画の形態を取っていく。ファンタジーとして展開していくのかと思えば全然そんなことはない、何か起きそうでとくに何も起きてない(何もわからない)まま、時折ブラックでどうしようもなくくだらないギャグマンガとしても楽しめる。ドジっ子のるくが萌え萌えでかわいい。でもあさりよしとおの作品ってその楽しいギャグマンガでは絶対に終わらせてこなくて、寄り添うだけ寄り添って最後そっと突き放すのがうまい。でも寄り添ってるように見えて、冒頭然り実は最初からドライな質感もある。勘違いなのではないかと、気付かないふりをしてしまう。もうあの時間は戻ってこないんだなという、読み終えたあともその感覚がずっと後ろをついてくる。その極地にある作品が同作者のワッハマンですが、それを読み終えたからこその今の感想でした。こういう寂寥感のある日常ほのぼの漫画って今あんまり読めることないなと思った。とにかくマジでるくがかわいい、この魅力ありきな気もする。宗教モチーフがたくさん盛り込まれていて思わせぶりな描写がすごく多いので、その辺元ネタにすぐ気づける人はおそらく最初の方からとてつもなく不穏な作品なのではないかと思う。とくに好きな巻の表紙を貼っておきます。子供の頃に読んだらるくの絵を描きまくっただろうなー。
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