ピーナッツパン

新商品の開発は、特に本社の商品開発部があるわけでもなく、弊社は個人の発想で商品化ができるパン屋であった。決められた規格や基準を満たしていれば、ある程度自由度が高く商品化が可能。それは、今でも変わらず、社員パートに限らず誰にも自分で考えたパンが出せる。

初めて自分で考えたパンは、ピーナッツペーストとピーナッツをセミハードな生地に練りこみ、ピーナッツの形に見せたピーナッツパン。店長と相談しながら自分なり作った。
そしてチーフ会に持参して参加。品評の時間になり、自分のパンをチーフの皆さんに食べてもらった。口の中でクチャつく、甘すぎ、生地が良くないなど、何人かのチーフに言われ、いいコメントはなかった。
結果は散々、確かに言われた通りで、自分では良いと思って作ったものでも、いろんな人の意見を聞くことで、自分の未熟さに納得した。

当時のチーフ会のリーダーだったしもさんは、もっと勉強して、本当のチーフになってから、また参加しろな、と言われた。
もちろんチーフでもないのに、チーフ会に参加した入りたてのヒラ社員だったが、、なんかショックだった。

でも、この時、自分の中で火がついた。
もっといいものを作って、しもさんやチーフ達を見返してやる。薄っすらだが仕事の目標みたいなものが見いだせた日だったと思う。

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