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アメリカタカサブロウの復活

前回



2023年の様子

昨年、庭にギンヤンマを呼ぼうとして設置したアメリカタカサブロウ入りトロ舟ビオトープ。

それらはすでに撤去しており、その容器のほとんどは現在埋め込み型ビオトープとなって活躍しているが、中にいた生物や種子を集めて小型のトロ舟に移植した容器が一つだけ残っている。

2024年の様子

中にいる生物はヒメゲンゴロウ幼虫、ユスリカ幼虫、サカマキガイ、シオカラトンボ幼虫、アオモンイトトンボ幼虫など。

そして芽生えている植物は何らかのイネ科植物、イボクサ、シャジクモ類、アオウキクサ、イチョウウキゴケ、アメリカタカサブロウなど。

特に、岸際に昆虫類の上陸場所として設置した私有水田産の枯れ稲は、湿り気を帯びた陸地として様々な植物が生育するポイントとなっている。

細長い芽は…もしかすると昨年に投入していたカヤツリグサが芽生えた物だろうか。
そして目立って発芽している物は昨年に凄まじい数の種を作ったアメリカタカサブロウの物だと思われる。

どちらも完全に水に浸かったまま半年以上が経過していたというのに、しっかりと発芽能力を残したまま生きていた事に驚く。
そもそもこれらの植物は10年以上、土に埋もれていた埋土種子から目覚めている。

植物としては当然の生態かもしれないが、あまりにも人間と乖離しているその能力にはどうしても畏れのような感情が生まれてしまう。

もう少し時間が経つと「この外来植物をどうやって処理しよう」という事で頭がいっぱいになってしまうはずなので、今のうちに畏れをたっぷり味わっておきたい。

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