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スパビー終売



マクドナルドのレギュラーメニューであったスパビー(スパイシービーフバーガー)が2024年1月23日を以て終売すると聞いたので購入した。

この商品は2021年7月7日よりレギュラー化していたとの事。

今回の店舗では
スパビー専用の包み紙はすでに無くなっており
汎用の包み紙が使用されていた


思い返せば、マクドナルドに行く事も少なくなってしまい、稀に訪れたとしても期間限定メニューばかり買っていた。
たしか最後にスパビーを食べたのも、スパビーを含む複数メニューが新発売した頃に家族で切り分けて味見した1回きりだったと思う。

こうしてノーマルなハンバーガーに並ぶ薄さの商品を買ったのは本当に久しぶりかもしれない。



マクドナルドのハンバーガーやチーズバーガー、そしてスパビー等。
こうした薄めのハンバーガーは得てして公式ホームページのサンプル写真のような華やかさが全く無く、実物のそれは『ハンバーガーの標本』と言っても過言ではない風貌となっている事が多い。

スパビーの標本


正直言ってその風情チープさを一つの味として楽しむために購入している節もあるし、何ならそれこそが本懐かつ旨味であるとさえ感じる。

サービスエリアのチープなカレーやラーメン、プールや海の家で食べるカップヌードル、屋台の焼きそば等、あの延長線上にあるカテゴリな気がする。

値上げしたとはいえ、高級な物を買っているわけではないので、実物のチープさが大半の購入者の想像の範囲内に収まっている事も理由の一つかもしれない。
人がマックの値上げが許せない者になる瞬間は、自分が支払った金と引き換えに出てきた物を見て「いや、標本すぎんだろ!?」と感じた時である可能性も浮上してきた。



スパビーの味の方はと言うと、「確かにレギュラーから外れる味だわ」という感想だった。

辛味や酸味が好きな自分にとってちょうど良く好みの商品だと感じたが、だからこそ固定ファンも本当に限られてしまっているのだろうなという印象の味。

マクドナルドの安値ランク帯の中で奮闘しつつ固定ファン自体も存在するが、他の安価なバーガーや限定メニューを押し退けて購入に至る人が少ない事がありありと想像できてしまう味。

そこまでガッツリ仲が良かった訳ではないけど、転校すると知って少しだけ切なさが湧く程度のクラスメートというか。
でもスパビーくんと親友だった者は何人もいるというか。
好きだった人は本当に悲しいだろうな。

自分も子供の頃によくお世話になったマックポークくんが転校しちゃうと聞いた時は悲しかったからね。
それが人を大人にするとは言うけどさ。

呪術廻戦・七海建人ななみけんと
©︎芥見下々・集英社




スパビーの他に2024年1月23日を以て終売する商品は

「ビッグブレックファスト」
「ビッグブレックファスト デラックス」
「ワッフルコーン」
「ヨーグルト」
「ホットティー」

との事。

なんというか、「あぁ…」となってしまうメンバーだ。
絶妙にマイナーで、本当に万人に親しまれるものではないメニュー達。
でも悲しむ人が大勢いるメニュー達。

それぞれにドラマがあるし、スパビー以外はなんか平成の香りがする。

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