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2023/05/01 ビオトープ記録


ここ数日で雨が降り、近所のメダカと私有休耕田の土が入っているプラ舟ビオトープを覆うアオミドロが沈んで水中の様子がよく見えるようになっていた。

ビオトープには上下共にメダカが入っている。
一切餌を与えていないが、落下昆虫やユスリカ、プランクトンを捕食する事で何年も世代が続いている。
カラスノエンドウに覆われた上側のビオトープは特にメダカの成長率が高く、個体数も多い。
カラスノエンドウが水面上に繁茂している事により、エンドウヒゲナガアブラムシ等の昆虫を捕食できる機会が多いのかもしれない。



下側のビオトープ
中にはシオカラトンボの幼虫がいた

観察したのが夜間であったため、ヤゴの活動が活発だった。
水面を覆うアオミドロが沈んでいる降雨後は特に観察しやすい。
このヤゴは比較的大型なので1ヶ月以内に羽化するだろう。


そして、カラスノエンドウに覆われている側も確認してみると、こちらには数えきれないほどのヤゴが居て本当に驚いた。
こちらもシオカラトンボが大半。

まさかここまでヤゴが発生しているとは思わなかった。
食物連鎖の観察が目的でほとんど手を加える事なく運用しており、メダカを捕食されても特に困る事は無いが、流石にメダカが無傷という状況ではないはずだ。
ただ、ここまで個体数が多いと共食いの方が基本となっているように思える。


ビオトープ周辺には大型のトビズムカデが居た。
このポイントの捕食者の中でも上位に位置する生物であるはずなので、殺す事なく放置したが、室内に侵入してきた場合は処遇を考えなければならない。


昼にはスズメバチが給水に来ていた。
ニホンミツバチの給水はよく見かけるが、大型のハチが訪れるのは中々に珍しい。


芝を植えた付近は他の雑草が育ってきた。
多くはクロコガネの餌となるので、通路として使う部分以外は除草を行わない方針だ。


昨年に土を入れずに育てた余剰分のクワイ(オモダカの改良品種)が残っていたようで、いつの間にか発芽していた。
土中で育てた大型のクワイは食べずに残した分を保管していたが、乾燥させてしまったので助かった。

本来は土中に根を張ればペットボトルキャップ2.3個分ほどの巨大な塊茎が育ち、おせち料理や中華料理に使われるが、水耕栽培を行うと著しく矮小化する。
しかし、それでもオモダカのMAXサイズほどには育っているのでクワイのポテンシャルの凄まじさを感じる。葉も成人の顔より大きくなる。

ちなみに、大型の桶で1株の栽培を行なっても泥中でギチギチに根詰まりを起こすほどに大きく成長するので、毎年のメンテが必要となり、注意が必要。

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