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ビオトープ増設日記


※日付変更ギリギリまで業務があるため、書き溜めから更新中。
インセクトフェアについての記事は後日投稿予定。



2023/09/09
湿地帯ビオトープの増設のために夜通し穴を掘る。

before
after

罪を犯した末に山に物騒なものを埋める際は、獣が掘り起こさない深さまで掘る必要がある。そしてそれは1人の力では不可能に近い…という話を何処かで聞いた事があるが、まさにそれに近いものを実感した。
少なくとも一晩でそれを行おうとするのは実際に不可能だろう。



後日、トロ舟をはめ込んでプランター内に私有休耕田の土を入れていく。
庭とは土質が全く異なるのが見て分かる。

地元市産キクモやクログワイ、カヤツリ系を
植えていく

水に接する陸地にはある程度粘性の高い土を使用すれば、必要以上に水を吸われてしまう事を防げる。


また、ビオトープの新設をして5分後にはトウキョウダルマガエルが訪れた。

トウキョウダルマガエル

当時の詳細に関しては以下記事参照


ヌマガエルも新設ビオトープにてよく姿を見かける。

ヌマガエル


また、先日には増設したビオトープにてカエルの天敵である怪虫オオキベリアオゴミムシの生息も確認した。
カエル一強となりつつあったビオトープのパワーバランスが変わるかもしれない。

オオキベリアオゴミムシ
オオキベリアオゴミムシ

※詳細は以下記事参照


わざわざ生き物を放さずとも、あちこちの湿地帯から分散した猛者が集まってくる。
理想的なビオトープ運用だ。


現在、庭に自力で訪れたトウキョウダルマガエル2匹は未だにオオキベリアオゴミムシの捕食から逃れている。
特に新設したビオトープの水場を好むようで、ほとんど毎日その姿を確認している。

2匹のトウキョウダルマガエル



水場やカエルの匂いによって惹き寄せられるのか、ヒバカリの姿も稀に見られるようになってきた。

キクモの根元に隠れるヒバカリ
ヒバカリ

ヒバカリを確認した後日には、ビオトープ周辺の乾燥を防ぐために稲刈り後の私有水田からイボクサを移植した。

移植前のイボクサ

イボクサのように複雑に茂る植物がビオトープにあると様々な生物が隠れるようになる。
それに加えて、元々粘り気のある土に根付いていた株なので、それが持つ保水力も併せて周辺の湿度を保つ効果がこのビオトープに生まれた。


キクモはしっかりと根付いたようで、無事に花を咲かせるようになる。


新設ビオトープにはギッチリと草を敷き詰めていないため、露出した土の面積が少し多い。
そのため、ミツバチが好んで給水に来る様子も多く観察できる。

ミズワラビの根元で吸水するミツバチ

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