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ビオトープ観察記録2023/10/23
2023/10/23
庭のプラ舟ビオトープは最盛期と言ってもいいほどに植物が生い茂っていた。
大きなプラ舟を埋めた当初と比べて、多くのキク科植物も繁茂しており、水田雑草と畑地雑草の混生地帯となっている。
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この場所を掘り下げた際の土は右側へと積んだ後、平面な足場となるように踏み固めたが、その際に埋まったキク科植物がようやく地上へと芽を伸ばし、再び顔を出したのだろう。
普段足場として利用している場所で植物が繁茂しすぎていると、隠れているカタツムリ等を気付かずに踏んでしまう場面が増える事も予想されるため、少しずつ根を抜いておきたい。
プラ舟の周囲、上辺と左辺を覆うイボクサは花を咲かせた後に少しずつ草勢が衰えてきた。
プラ舟内で直接水を吸い上げている株は青々としているが、そうでない箇所はすでに枯れ始めている部分も多い。
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この時期のビオトープの中で最も勢いを持つ水草はキクモだ。
開花時期という事もあり、陸上葉はかなり活きが良い。
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キクモはほとんどの株が花を咲かせている。
果たして来年以降にここで芽生えてくれるのだろうか。
ビオトープ周辺の畑地雑草の中には、初夏に種を残して一斉に枯死したカラスノエンドウの芽が再び芽生えていた。
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そしてその中をしきりに飛び交う虫が居た。
俊敏なために上手く撮影する事ができなかったが、大きさや色彩がミツバチによく似たハナアブ類だった。
ハナアブはいくつかのカラスノエンドウ新芽の先に留まっては、葉裏に尾端を擦り付けている。
恐らくは産卵をしているのだと思い、ハナアブが飛び去った後の新芽を摘んでみると、予想通りに卵が産み付けられていた。
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芽の先にはハナアブ幼虫の餌となるアブラムシが集まっていた。
恐らくハナアブは所構わず産卵をしているのではなく、幼虫の餌が確認できた芽を狙って産み付けているのだと思われる。
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ハナアブの中でもオナガウジと呼ばれる幼虫が汚水内で育つタイプは、成虫が匂いを元に汚水まで辿り着いて産卵をしている様子だ。
こうした陸棲でアブラムシ食の種類も嗅覚によってこの場所を見つけたのだろうか。
アブラムシが分泌する甘露目当てに草上にアリが集っているのはよく見られる光景だが、ハエ類の発達した嗅覚ならばそれを基にアブラムシを見つけるのは容易だろうし、同じく発達した視覚によってさらに細かい産卵適地を見定める事も難しい話ではないのかもしれない。
…そもそも、成虫の餌となる花の蜜も同じようにして日常的に発見しているか。
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