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その『おばぁ』は本当に存在するのか?


米を炊く時間が無かったので、買い溜めしておいた冷凍食品『日清の沖縄風ソーキそば』を食べる。
身支度ついでにレンジで加熱する。
急いでいたのでこれしか撮影できなかった。

物産展でソーキそばを買うと1食千円近い価格だったりするが、これは400円未満で済む。
麺がかなりの割合でうどんに近い構成の味だったり、チープ寄りな味に感じる人もいるかもしれないが、この価格帯でジェネリックソーキそばを食べられる上に長期保存できるのならば万々歳だろう。
検索してみると、この商品は西友やイオン系列の店での目撃例が多いように感じる。そういえば自分もその系列で購入した。
都内でもたまに見かける。


この手のかつお出汁系のスープは入れたお湯の量でかなり味の評価が変わるので、初めはお湯を比較的少なめに入れて作る事を強くオススメする。


沖縄の角煮『ラフテー』を自作してトッピングすると味がかなり跳ね上がると思う。
面倒ならばセブンイレブン等で角煮を買えば手軽で良い。奮発して金の角煮を買っても良い。それがソーキそば本体よりも高額である事に目を瞑る事ができれば。


現在自分が配属されている付近には、皮付きの豚肉を売っている肉屋がある。
そこの肉を使って沖縄の角煮ラフテーや魯肉飯ルーローハン東坡肉トンポーローを作るのも良いかもしれないと思い、手始めにラフテーのレシピから検索する事にした。


すると、真っ先に『おばぁ』のレシピに頼るネット民の姿が透けて見えた。
どうせ作るなら本場の味を楽しみたい、との気持ちで沖縄の『おばぁ』が作るレシピを探しているのだと思うが、本当に『おばぁ』のレシピだろうか。
その『おばぁ』は本当に存在するのだろうか。
どこも勝手に名前を使っているだけではないのだろうか。
大抵のレシピはその真相を確かめようがなく、材料に泡盛やかつおだしを使用しているのを見て「おばぁのレシピなんだなぁ」と自分を納得させる事しかできない。

逆に
「泡盛なんか使わんさ〜👵」
「泡盛に頼らんでも作れるさ〜👵」
「日本酒でいいさ〜👵」
という泡盛不使用レシピに『おばぁ』の名を冠していても、それはそれで『おばぁの知恵袋』的なものを信用してしまうかもしれない。
沖縄在住だが沖縄の風土や人間関係、食材が嫌い。そんな『逆張りおばぁ』もいるかもしれないし。


我々は、存在するかも分からない『おばぁ』の存在を信じ、その掌の上で踊らされている。


亀田製菓の『おばあちゃんのぽたぽた焼』に書かれている『おばあちゃんのちえ袋』も、絶対におばあちゃんが書いている訳ではないのに、我々はパッケージに描かれたおばあちゃんの言葉かのように受け取っている。


『おばぁ』や『おばあちゃん』と銘打たれたそれらは、いつのまにか、いとも容易く、我々の懐に入り込んでいる。




『おばぁ』に頼らないラフテーを作ろう

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