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ビオトープのカゲロウ達


ビオトープの水面上に張られた蜘蛛の巣で複数匹のカゲロウが捕獲されていた。

昨年の夏、このエリアでは他ビオトープの水面から一斉にカゲロウが羽化して旅立って行く様子を観察した事がある。
今回確認した個体達もそのようなタイプだろう。

上記のカゲロウ達は「複眼が目立たない緑色の個体」と「巨大な複眼を持つ褐色の個体」に分かれているが、前者は「羽化後間もないメス」で後者は「羽化後時間が経ったオス」なのだろうか。
あまりにも同時に蜘蛛の巣に引っかかっており、造成して日が浅いこのビオトープで複数種のカゲロウが繁殖し同時に多数が羽化してくるとは思えない。


カゲロウ類のオスは上下2段に分かれた複眼を持ち、上部は『ターバン眼』と呼ばれる部位で巨大な円柱状となっている。

ターバン眼を持つカゲロウ類のオス。

オスだけが顕著に発達した複眼を持つ特徴は、交尾相手のメスを発見しやすくするために進化したものだろう。
恐らくは同様の理由でハエ目昆虫の一部もオスの複眼が巨大になる傾向がある。




その他にはビオトープ周辺のマコモ由来と思われるホソミドリウンカも蜘蛛に捕えられていた。

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