湿地帯ビオトープ経過記録2023/10/09
プラ舟で湿地帯ビオトープを作ってから2ヶ月が経過した。
地元市産植物を何度も移植した事もあり、現在では当初とは比べ物にならない程に湿地性植物が繁茂している。
特にめざましい成長を遂げているのはキクモ、クログワイ、ヒレタゴボウ、イボクサ辺りだろうか。
今では岸際やプランター内の土がほとんど見えないほどにそれらが蔓延る状態だ。
水と陸地の境界が曖昧となる、理想的なエコトーンの一つ。その状態を保てていると感じる。
ヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)は綺麗な黄色い花を咲かせる植物だが、別名の通り北アメリカ原産の外来植物だ。
造成当初、本種の名前も知らない頃にいくつかの苗が紛れ込んだようで、今では当ビオトープで一番背の高い植物の一つとなっている。
同じく外来植物であるホソバヒメミソハギのようにオンブバッタが好んで葉を齧るようで、そのおかげかキクモへの食害が軽減されている。
ただし、目立つ花や草体も相まってキクモを食害するハスモンヨトウ等の蛾類を誘引している可能性も考えられるため、注意深く観察したい。
水際から水底まで這い出ている白い根の様な物体はヒレタゴボウの根なのだろうか。
プラ舟ビオトープ1号内の全域に広がっており、現時点では様々な生物の良い隠れ家となっている。
また、この物体は新たに増設したビオトープの方では発生していない。
そちらはヒレタゴボウを植えていないため、やはりこの物体はヒレタゴボウの根である可能性が高いと見られる。
現在、ホソバヒメミソハギは種が成熟する前に刈り取りを済ませており、ヒレタゴボウも同様に処理する事を検討している。
来年以降はそれらが存在しない別の生態系が生まれるかもしれない。
その他、当noteにおけるビオトープやそこに訪れる生物の観察記録の詳細は #トモロウ式ビオトープ を参照にしていただきたい。
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