[番外編]チップ抵抗のEIA-96コーディング
分解でEIA-96コードで表示されたチップ抵抗があるたびに検索してしまうというのと、日本語のきちんとした説明が秋月電子の資料くらいしか見あたらないので、簡単に整理してみました。
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EIA-96 marking method とは
チップ抵抗はサイズが小さく、従来のカラーバンドコードを印刷するスペースがないため、チップ抵抗用のマーキングが規定されています。
マーキングは主に2種類、3桁および4桁の数字から構成されるコードと、数字とアルファベットを組み合わせたEIA-96と呼ばれるコードが使われています。
EIA-96は電子機器や通信に関する標準化、規格化、電子産業の調査を行っているアメリカの電子業界団体であるEIA (米国電子工業会, Electronic Industries Alliance)によって規定されたSMD抵抗器用のコンパクトなマーキングです。EIA-96はE96シリーズに基づいているため、原則として許容誤差が1%の抵抗器が対象となります。
EIA-96での抵抗値の計算例
EIA-96では、マーキングは3桁で構成されています。抵抗値を示す2つの数字と、乗数を示す1つの文字です。
最初の2つの数字は、有効数字3桁の抵抗値(基本的にE96シリーズの値)を示すコードを表します。
2番目の文字は、各コードにかかる「10の乗数」を示しています。
EIA-96での抵抗値表示例
[01A]: コード01 = 100, 乗数A =1 ⇒ 100 x 1 =100Ω
[38C]: コード38 = 243、乗数C =100 ⇒ 243 x 100=24.3kΩ
[92Z]: コード92 = 887、乗数Z =0.001 ⇒ 887 x 0.001=0.887Ω
EIA-96 コードテーブル
SMD Resistance Value Code Table
SMD Resistor Multiplication Factors
参考リンク
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