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アナグラムを作るにあたって考えていること。

先日、久しぶりにアナグラム作成の依頼を受けまして、やっぱ僕のアナグラムは完成度が素晴らしいと思いました。内容が名前アナグラムであり丸っきり個人情報なのでここには書けませんが、今回はその作成の中で改めて気付いたことをここにメモしておこうかなと思います。

以前もアナグラムを記事にしたことがあり、重複することも書くかもしれませんが、僕がアナグラム作成中に考えることを書きます。

以前の記事 ↓


僕のアナグラム作成は今のところ、3,000円をいただいてます。「アナグラムなんて誰でも作れるじゃん」と考えると高いと感じるかもしれませんが、それに見合うだけの作品は作れます。むしろ、占いで5,000円というのがちょくちょくあることを考えると、安いと思います。占いをバカにしてるのではありません。同程度の満足度を提供できるということです。ただし、今後僕が有名になってしまったら自ずと高くなってしまうのでお早めに。ココナラで「アナグラム」で検索すると出てきます。

さて、僕のアナグラム作成は1本3,000円ではなく、3本以上納品することを保証しています。「3本も作るなんて大変では?」と思うかもしれませんが、ここにはからくりがあります。
実は、1本を作るためにも、少なくとも30、平均で50本は作っているのです。もちろん適当な言葉なら1本だけサッと並べればいいのですが(実際、お試しアナグラム1本500円の依頼も受けてます)、「良い」アナグラムを見つけるためにはこれは必要な作業なのです。まあその分、納期は3〜4日ほどいただいてますが。
50本作るのだから3本は納品できるし、実際には5本くらい納品することが多いです。そしてこれが重要なのですが、逆に僕が1本に絞ると、依頼者にとってはこっちの方が良く感じる!という作品を納品できなくなってしまいます。

さてこの50本のアナグラム、ほとんどは公開できないような駄作です。それでいいのです。
なんでもいいから言葉のまとまりを作っていって、そのうち文字列のパターンが見えてきて、だんだんと芯に近づいた作品ができていくわけです。

ちょっと違う話かもしれませんが、コピーライティングでも同じ様な方法論があります。一時期コピーライティングの勉強をしてたことがあるんですが、コピーを作る課題に際して最初に言われたのは、「新人はまず少なくとも50本は書きなさい」ということでした。某大物コピーライターについては嘘か本当か、「あの人は新人の頃ダンボールいっぱいに書いてきた」と。
実際やると10本くらいはすぐできるのですが、その先ペンが進まなくなります。そしたら色んな角度から言葉を考えます。ふざけた様な案も書きます。固過ぎる案も書きます。それでもやっと30本。
しかし、ここまで来れば脳のストレッチもできてます。絞り出せばもうちょっといけるのです。ふざけ脳とマジメ脳の振れ幅から、ちょうどいい塩梅のアイデアが。残り5本。
最初から見直してみましょうか、そしたら別のアイデアが来るかも。この切り口やってないじゃん。序盤のこれをこう言い換えた方が良くない?気付けば53本完成!
そういえば考え過ぎた結果、意味不明なものを提出してしまい、でも逆にちょっと褒められたことがあったのを今思い出しました。50本作れば、普段の自分を超えたものが生み出せます

このように、アナグラムもたくさん作っていくうちに、玉石混合の中からちょうど良いものが浮き上がってくる、というわけです。


さあ、ここからはその他思ったことをどんどん書いていきます。

語彙は増やしとけ!

同じ文字をぐるぐる回しているので、どうしても似た文字を使い回します。しかし、同じ文字でも違う言葉、つまり同音異義語はたくさんあります。これを使いましょう。
しかし、辞書を引けば網羅できるというわけではありません。略語や若者言葉、スラングなど、言葉は日々どんどんアップデートされています。テレビでもネットでもいい、なんらかの情報に触れておきましょう。また、感嘆表現など、話し言葉にする手もあります。「あ」だったら、「あ!」と「あ?」と「あー」では全然違う意味ですよね。
そこに2文字余っていたら、6通りの言葉にはできると思いましょう。

良い人になろう!

いくつも作っているうちに、どうしても「自分」が出てきます。小説もたくさん読んでると「この言い回しこの作者らしいな」というものがありますよね。そんな時、悪い自分が作ると悪い言葉ができてしまう可能性が高いです。まあ僕は良い人というよりは面白い人になれるのが理想ですが、面白い言葉もそれはそれで良いものですのでOK。

3文字アナグラムを頭の中でぐるぐる回せるようにしよう!

3文字くらいなら紙に書かずとも、まあ書いてもいいんですが、頭の中で自由に回せるはずです。脳内でボールジャグリングの様に、文字をあっちこっち回します。人によって思考法やイメージ法って違うのかもしれませんが、僕の場合は「文字というビジュアル」を動かします。
3文字アナグラムの組み合わせはたった6通り。3文字から意味のある言葉ができるかどうか、判断が3秒以内でできるようになれば大したものです。

また、3文字アナグラムだけで作る文章、という言葉遊びも以前に作ったことがありまして、これは今度別記事で紹介したいなと思います。

(追記)書きました ↓



アナグラム作成法については数年前に、ちゃんと体系化しようと思いつつ頓挫してしまった案がありました。今後、ここに挙げた内容も深掘りしつつ、noteでまとめていければと思ってます。と言いつつ、ある程度書き溜めてから始めたいので開始は忘れた頃に。
仮タイトル、「アナタのアナグラム™️ 〜○日間で使命を見つける名前アナグラム講座〜」です。○の中は今のところ、9日か10日になる予定です。頭の片隅でお楽しみに。

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