甘いものが食べたくなるという道理

甘いものが食べたくなるという道理を考えてみた。

甘いものが食べたい。一日中考えていた。
実際、毎日 クリームパン5個入りパックを2パックを一日で食べていた。
ご飯も一日3食、食べていた。
当然、太っていた。中年太りという名で、原因をわかりにくくして自分でごまかしてはいたが、
明らかに私は「砂糖と炭水化物の過剰摂取」の湯船の中にうっすら目を細めて漂っていた。ひたすら、しあわせな時間を反芻していた。

地域のカルチャースクールで栄養やダイエットに関する講話を聞く機会を得た。
講師は言った。
「甘いものは、やめられます」
「甘いものを欲しいと思わなくなります」

これまで百万回も聞いてきた「カロリーを減らしましょう」ではなく『ATP』という言葉で講師は図解をしながら説明を続けた。その時点で私は理解できず、講話を聞いた後、ネットで調べた。
「甘いものを欲しいと思わなくなります」この言葉にすがることにする。

①赤血球 ❶ブドウ糖のみ をエネルギーとする
②脳 ❶ブドウ糖+❷ケトン体 をエネルギーとする
③その他の細胞 ❶ブドウ糖+❷ケトン体+❸脂肪酸 をエネルギーとする

甘いものを食べたと仮定し、ストレートに砂糖を食べたとする。
砂糖は①ブドウ糖と②果糖が結合したもの。これを口に入れると、体内で①ブドウ糖と②果糖に分解され、①ブドウ糖はそのまま血液へ送られる。
そのままではエネルギーとして使えない②果糖は、小腸で②ブドウ糖に変身し、遅ればせながら、エネルギー源として血管、脳へと送られる。この時間差が、あとから何か意味をなすのか?
(参照:https://www.dmsugar.co.jp/enjoy/sd_doctor/index1.html

イライラするとかボーッとしてしまうとか精神的な飢餓感は、ストレートに脳へのブドウ糖の供給が不足しているということだ。
が含有されている砂糖なるものをを欲するのは当たり前。分解時間不要で脳へ補給されるわけだ。


その後、私は極端な糖質制限生活を2ヶ月ほど送っていた。
その時、起床後1時間くらいは軽い頭痛があった。今思えばだけど、あれは低血糖状態だったのかも。
糖質制限生活をしているからって、長期にそれができてるからって、ストイックな精神状態でくらしているわけではない。
一日中、飢餓状態が続いていた。四六時中考えていたのは、ラーメン、甘いパン、でっかいおにぎり、山盛りのごはん。。それでも、誰かに悪態をついたりはしていなかった(多分)ので、イライラや集中力欠如は自覚していなかった。

日中・昼間
脳は食事(コメ・麺・パン)からブドウ糖を消費する。

夜間・睡眠時・食事によるブドウ糖が入ってこない
①赤血球は、「肝臓による糖新生」で作られたブドウ糖を使用。
②脳はブドウ糖がなければ、ケトン体を使用。
③体は脂肪酸をエネルギーとして消費する。

ブドウ糖不足は肝臓に予備でためておいたグリコーゲンを使って、ブドウ糖にして体内へ放出。なおかつ長時間の絶食または炭水化物を摂らないと肝臓のグリコーゲンは「一晩で」枯渇する。ここで微量の追加インスリンがストップ
「糖新生」開始
脂肪組織内の中性脂肪は①グリセロールと②遊離脂肪酸の二つに分解される
①グリセロールは肝臓でブドウ糖変化する。
②遊離脂肪酸(FFA)は肝臓でケトン体となる。
(参照:https://kunichika-naika.com/information/hitori201903

ここに脂肪を燃焼して痩せるというシナリオができあがるのか。。
最初に目指した「甘いものが欲しいと思わなくなる」という、脳からの欲求は、未だ消すことも薄めることもできていない。脳はどうやってコントロールしたらいいいのだろうか。


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