WCS2010環境概略
こんにちは。ともぽんです。
本記事は、WCS2023の翌日に行われる上記の大会に向けて(願わくば参加したい)、WCS2010の環境をざっくり振り返ろうというものです。
参考にしたサイトは以下。
↑ 2010のデッキリストをまとめているTwitterアカウントに飛びます。
本記事では、カードの画質が全体的に悪いのですが、トレーナーズウェブサイトに載ってる素材の画質が荒いためです。ご了承ください。
基本ルール
今のスタンとは大幅に違うことがいくつかあるので紹介していきます。
環境の中心
2010(2009もですが)最大の特徴はこのカード。
パワースプレーです。これは相手の番に使うことができる新(?)感覚カードで、効果も非常に強力です。相手の場にSPポケモンが3体以上いるときはポケパワーを使う際に、「○○使います。いいですか?」と一言相手に聞くようにしましょう。当時のジュニアはパワースプレーを使わせる間を与えずにドローなどをしてしまい、もう引いたので戻せませんみたいなことが横行してました(カス)。
そして2009と比べて2010ではこの2種類のカードが環境を大きく動かします。
ガブリアスCとダブル無色エネルギーの相性があまりにもよく、ガブリアスを中心としたSPデッキ(券面中段左にSPとかいてあるのがSPポケモンです)を使うか、そのメタを使うかという環境です。
SPポケモンは皆たねポケモンなので、たねポケモンに強いポケモンがSPメタに当たります。
デッキ紹介
SPデッキ
ガブリアスを中心としたSPデッキは多岐にわたります。豊富なSP補助カードを基盤として戦っていきます。
これらのギンガ団の発明をアカギの策略で持ってくるのが基本です。アカギでアカギを持ってくるアカギループで山を圧縮していきます。
それでは具体的なデッキリストを見ていきましょう。
ガブレン
2010の代名詞といってもいいでしょう。当時ボスの指令に相当するカードがないので、ガブリアスで直接ベンチに攻撃したり、レントラーで呼び出して倒したりします。
ミラーでは無色ポケモンの取り合いになります。ダブル無色エネルギーが4枚しかないので残りのサイド2枚をどうとるかという話になるのですが、30分制限だと時間切れになるような気もします。
ワープエネとオーキド博士の新理論の採用が革新的でした。
ガブレンディアと呼ばれるデッキタイプです。ディアルガは『つんざく』で時間を作ったり、『ときのけっしょう』で相手のポケボディー(主にミュウツーXやミカルゲ、ダウナーアグノム)を消せるのが強力です。
ルカリオGLはお互いの弱点を「×2」にすることができます。これによりユクシーXの『しねんのやいば』60×2+『フラッシュバイツ』10で相手のカイリキーをうまくとれるようになります。
後述するギャラドスにもレントラーと合わせて同様のことを行います。
海外リストはペラップ+コールエネルギーで展開するのが主流でした。
このリストではカイリキーとミュウツーXの対策をサーナイトが担っています。ほかにもブニャットGやアブソルなどユニークな採用が目立ちます。
ガブレンミラーについては少し前に記事を書いていたのでおいておきます(自薦)。
ヤミラミロック
ヤミラミでスタートすると、ポケボディー『いさみあし』によりじゃんけんの結果に関係なく先攻になります(は?)。当時の先攻はトレーナーズなしワザありなのでそのまま0エネワザ『ひとまね』を使い山札からアカギの先制をトラッシュに送りその効果を技の効果として使います。コイン判定はありますが、相手の手札を見て強いカードを山下に送ります。これにより相手の動きを遅くして、その間に2ターン目以降もひとまねで盤面形成して差を広げるというデッキタイプです。友だちおらん。
ガブディア
ほかにも、今回はあまり紹介しませんでしたがゴウカザル、バシャーモも強力なSPポケモンで、ガブレンゴウカ、ガブレンバシャなんて組み合わせもありました。
サーナイト
相手のトラッシュにあるサポートの効果を使えるという強力なポケパワー『テレパス』を軸に『サイコロック』で相手の動きを鈍らせながら戦っていきます。このサーナイトってポケモン、2023も2017も2010も(話を聞くに2004も)強いの優遇されすぎじゃないですかね…
これ以降に紹介していく進化デッキは、上の3枚のカードによって支えられています。
ミカルゲはポケボディー『かなめのふういん』でバトル場にいる限りお互いのプレイヤーは「トレーナー」(今でいうグッズ)を使えなくなり、SPデッキのスピードを遅らせることができます。その間に『ダークグレイス』でポケモンを準備していくことができます(これの対策にヤミラミやロズレイドGLがいるのはまた別の話)。
ふしぎなアメは現スタンでもおなじみのカードですが、当時は効果が少し違います。簡単に言うと出したばかりのポケモンにも使うことができます。基本は2進化ポケモンを作るのに使いますが、手札からヤジロンを出してそのターンのうちにアメを使ってネンドールに進化!というような動きもたまにします。
最後に紹介するのはネンドール。25thのときのプロモで収録されたので見たことある方も少なくないとは思いますが、当時を知らない人からしてみれば正直なんだこれって感じのカードだと思います。ポケパワー『コスモドロー』は手札を1~2枚山下に送り、6枚になるように引き直すもの。あまりに強力で、よくガブリアスXの『ドラゴンダイブ』の的になります。的になればメインを守れているといえばわかりやすいと思います。
ゲンガー
ポケパワー、2種の技すべてが優秀なゲンガーをほかのポケモンでサポートするデッキです。基盤はサーナイトと同じ。ゲンガー自身が超弱点ではないことが環境的に良いです。
Pt4のゲンガー(通称スキップゲンガー)で攻撃した後ベンチに下がり、ミカルゲをバトル場に出してグッズロックというプレイも可能です。
ギャラドス
トラッシュにコイキングを3体送り、0エネで90ダメージを連打するデッキです。雷弱点ではありますが、「+30」なのでルカリオGLさえいなければレントラーとだって殴り合うことができます。0エネなのでデッキスロットが広いことも特徴です。
ワタッコ
たくさん並べて殴るだけの非常にシンプルなデッキ。ネンドールを複数立ててガシガシドローするので非常に愉快です。せっかくクロバットGが入っているのでレントラーGLとポケターンを入れても面白いようなデッキスペースがないような…
ユキノオー系
当時も今もなんだこれって思ってます。エアプですまん。何が強いのかわからないので誰か教えてください(仕事放棄)。ユキノオーで撒いてデンリュウでロックするのはさすがに強そう。
ハガネール
あまり紹介したくなかったのですがかなり良いデッキなのでご紹介。というのも。「わ~い、2010だ!ガブレンガブレン!」とノーガードでガブレンを持っていくとボコボコにされます。確実に。
硬くてでかいハガネールを回復させながら押し付けます。最近でいうとルカリオメルメタルGXに似ているといえばわかりやすいでしょうか。やっとの思いで倒してもサイド1枚だし次のハガネールは出てくるしと散々。ネンドールではなくサポートでしっかり回していくのは面白いですね。
ドンファン
こちらも25thのプロモで収録されたカード。高耐久、高コスパのドンファンによるビートデッキです。エネ加速はレジロック+ハードマウンテンで行います。
また、レジロックエンジンから不意にエンテイライコウが発射されることがあり、ケアをしていないと盤面が壊滅します。自陣へのダメージはライボルトが守ってくれるようになっています。
まとめ
このカードプールはサイド2枚のポケモンがほぼおらず、1枚ずつじっくり取り合うゲームになります。このターン何をされたらいやなのか、攻めに行ってカウンターはされないのかなど注視すべきポイントがたくさんあります。ボスの指令に相当するサポートがなく、ベンチにいる大きめのポケモンは安全なことが多いので、「待ち」のプレイもしばしば起こります。
今のポケカに比べて非常にゆっくりでかつ繊細な環境です。この環境を楽しむ一助になれば幸いです。
2010なんてわかる人そんなにいないと思うので、質問あればTwitterまで気兼ねなくどうぞ!
2004誰か書いてくれないかなぁ…
おわり。
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