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高3、18歳の岐路。

NOTEを立ち上げてすぐにこの募集を見て蘇った。

数十年前の記憶。

それは、高校生3年生の私の記憶。
公立高校、偏差値38程度、普通科の私は勉強もせずにサッカーに明け暮れる毎日、勉強も全く出来ないがスポーツだけ自信があった。
スポーツに関わる仕事がしたいと思い、漠然と体育大学に行きたいなと思っていた高校3年生の夏、部活も終わり、進路相談の時に体育大学に行けたらいいと思いますと伝えたが、体育大学の偏差値は50程度、その夏まで全く勉強していない自分には到底追いつけない偏差値、そして、部活をしていたと言えども地域予選敗退のいち部員のサッカー選手などスポーツ推薦などあり得ない。
共通模試を受けても希望の偏差値50程度の大学は全てE、辛うじて、偏差値40台の大学にBがついた。

いよいよ、高校3年生の冬となり、分からない参考書に食らいついたが共通模試の偏差値も上がらず、とりあえず体育大学は諦めて経営や経済、受かるところに受けてみようと考え受験した。
試験中の手応えも十分。

結果、1つだけ、経営学部に受かった。

逆にそこしか受からなかった。
心配してくれた親が入学金を払ってくれた。
4月に入学式があり、4月1日に入学手続きをしに行かなければ行けない。

仲の良かった友達もそこに行くことを決めていたので一緒に行く約束をしていた。

4月1日に近づくにつれて、漠然な不安感が自分を襲った。

あやふやな気持ちで受験した大学の合格、入学金を払ってくれた親、本当にここでいいのか。

当時、そんな気持ちを手紙にぶつけた。
18歳の時に書いた自分への手紙。


未来の自分へ 過去からのメッセージだ、元気出せ!!!
今、思うことを書いておく、
18歳 3月17日現在
これを見ている時のオレは何歳になっているか分からないけど、今思うことを書く、そっちは、どこでなにをして、だれと会っているんだ? 教えてくれ! 有意義に暮らしているのか?
今、思うことは、一浪してスポーツの分野に行くのか、それか、経営学部へ行きまた新たな自分を探すのか、本気でスポーツの分野に行きたいのならこんなに悩んでないだろうし、先は長いから大学卒業後、やっぱり、やりたいと思ったら、大学・専門学校でも行ってもいいだろうけど、
周りからは、大学行っている間は、そのことを引きづるなって言われた。あと、大学行ったら、世界は数段広がるけど、お前の場合はもったいないぞ! 簡単に入れるところで世界は広がるか分からん。もうちょっとやれば上は目指せるのに、、、、とも言われている。まあ、今の現状はこんな感じ、どう? やっぱり一浪して良かった? 経営学部行ってて良かったか? そっちの自分はどっちを思ってる? 正直、こっちの俺は経営学部に行かなかったら、違う意味で後悔しそうな感じがするわ、とにかくこんなに悩んだ自分がいたことを忘れないでほしい。あと、今のオレは4月1日にどこにいるか分からん状態やから、こんなに悩んで決めた道に絶対後悔してほしくない。オレの進む道には、悩むことは付きものやから、悩むのを恐れんな! いろんな人の話を聞いて考えた結果が、これを読んでいる、今、そこにおる自分自身に繋がってると思う。だから、そこにおる自分には分かってほしい。そして経験してきたことをいかしてほしい。オレは決められた道を進む方がいいのか? それとも自由あふれる人生にしたいのか? どっちだ? 今のオレには分からないけど、そっちのほうは分かっているはず、何となく決められた道を行く方が良かったなんて後悔してるような気がするが、なんとも言えない。何回も言うけど、4月1日のオレの居場所についての後悔だけはしないで欲しい、、、、頑張れオレ!!! 負けるな!!! 道は必ず近くにあるはずだから、やることはやっておけ!!


この手紙を書いたあと、私は、4月1日に友達と大学に行きその場で入学を辞退した。

そして、一浪することになり、医療系の予備校に行き、そこで知り合った女性と友達になり、結婚、現在、リハビリ関係の仕事をして2人の子供の育児に追われている。

あの時の手紙を今、手元にて読んでみると、4月1日の決断は自分にとっては良かったと思う。

人生の岐路で悩まないわけがない。

これからもきっと悩み続けると思う。

もしかしたら、悩む出来事は自分にとって必要なことで、自分が悩むことを無意識に選んでいるのかもしれない。

そう思う時がよくある。

18歳の自分が投げかけた最後の言葉、

 道は必ず近くにあるはずだから、やることはやっておけ!!

なんだろう、今の自分に突き刺さる言葉だ。

よし! 明日からも頑張ろう!

#あの選択をしたから

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