マガジンのカバー画像

SAMURAI BOOK

15
海外で働くシステムエンジニア向けに書いたエッセイです。
運営しているクリエイター

記事一覧

自分の立ち位置について

私はこれまで四度の海外勤務を経験させて頂きました。その時その時の自分の役回りが異なり、数…

友岡賢二
6年前
6

トラブルのどん底から這い上がる公式

「トラブルは縁結びの神様」と書きましたが、それが余りにもキレイ事に聞こえたあなたに、より…

友岡賢二
6年前
7

トラブルは縁結びの神様

基幹システムの大トラブル。できれば海外では遭遇したくないものです。 とはいえ、交通事故と…

友岡賢二
6年前
6

プロセスやアーキテクチャについて思うこと

「幹と枝葉」の比喩はシステム構築を議論する際によく使われる表現です。受発注基幹システムは…

友岡賢二
6年前
5

サインについて

赴任する国にもよるでしょうが、多くの国では承認の際にサインを用いることが多いように思いま…

友岡賢二
6年前
2

プロジェクトの自分化を

QCDマネジメントの品質に続く取り組みは、デリバリーマネジメントです。 あなたが責任者で…

友岡賢二
6年前
3

品質から始めよう

QCDの管理が全く出来ていない会社に赴任されたあなたへのアドバイスです。コストの管理やプロジェクト進捗や課題の見える化、やることは色々あるでしょうが、リソースは質、量ともに不足しています。そんな中で、日本での高い管理レベルを引き合いに出して、それをシステムとして丸ごと入れようとするのは止めましょう。出張者を呼んでそれを指導させたところで、受入側にキャパシティがない状態では、定着しないでしょう。それをもってして、現地人のレベルが低い、現地人の血を入れ替える必要がある、と短絡的に

最初の一ヶ月が終わったら ~ 緒戦で勝つ

最初の一ヶ月間、違和感をメモしながら、ひたすら組織文化の学習に努めて来ました。「それは違…

友岡賢二
6年前

最初の一ヶ月 ~ 虎の尾を踏むな

海外赴任後最初の一ヶ月間は、猛烈に学習をしなければなりません。その一つに、その会社、職場…

友岡賢二
6年前
5

最初の一ヶ月 ― 違和感メモ ―

あたながどのような立場で海外赴任しようと、最初の一ヶ月は様々な「違和感」に襲われます。自…

友岡賢二
6年前
4

スピーチ

海外に赴任して最初に行うことの一つにスピーチというやっかいなものがあります。全体朝会で全…

友岡賢二
6年前
2

サムライに贈る本

ここに書く本はこれから国外に旅立つサムライ諸君に贈る本です 「こころ」夏目漱石 「武士道…

友岡賢二
6年前

本を読もう

「欧米人は狩猟民族だが、日本人は農耕民族」 私たちはよくこういったフレーズを良く耳にしま…

友岡賢二
6年前
5

はじめに

これから私が書こうとしているのは物語です。伝えたい内容は理論よりも、経験した内容です。ここに書かれた理論や管理ツールは、すべて私以外の優れた先人達が作り上げた内容であり、私自身による発明品は何一つありません。ただ、ここで書かれたすべての理論やツールは実践(実戦)において有用性が確認された使える道具であることは保証いたします。物語りは全て私の実際の体験に基づくものですが、読者の皆さんにとって、この物語が最高の比喩となることを願っております。 この物語の主人公は、海外会社に情報シ