遠野
遠野市立博物館
小学生の頃、語り手みたいな人が学校にやってきて「遠野物語」を話してくれた事があったが、訛りすぎていて何を話しているのか殆ど聞き取れず退屈だった。そして当時見た「オシラサマ」は何か気配があるように感じて怖かったのだった。なので遠野にはしばらくの間近づかずに過ごしていたのだが、今やってる特別展が面白そうなので遠野市立博物館に行ってみる事とした。
博物館は山に面しており駐車場は少ない上に図書館と一緒になっていて満車。なので向かいの有料駐車場へ。(有料とはいえ大した値段ではない。)
そんなに広くはないのだが、展示は映像を使ったりデザイン的に工夫されていて古い外観とは違いイマドキな博物館だった。昔の暮らしのジオラマが多くて子供も楽しめそう。ジオラマの中の人形に味があってとても良い。そういう作家さんの作品なのだろうか。
細かいところはちゃんと読んでいないが、遠野って昔は馬を売ったり金がとれたりしていて、そこそこ栄えていたのだな、という印象。なんというか、貧しい土地というイメージを持っていたのかな、自分が子供の頃は。ていうかオシラサマの由来の話が貧しいが故にかわいそうな話だった気がしたのだが、あれ?違ったのかな?
ああ、そうか。
例えば若くして死んでしまう理由って「貧困」しかないと思っていたのよ子供の頃は。でも今と比較して医学が進歩していないから「貧困」じゃなくても病気が治らないこともある。その辺の区別がつかずに、早く死んでしまう昔の人は皆貧しかったと思っていたのかもしれないな。
子供の頃怖くてちゃんと見れなかった「オシラサマ」は全然怖くなかった。何かを感じる力が衰えているのであろう。じーっくり見れた。
映像をずーっと流しているコーナーもあり自分が見たのはカッパについての解説アニメだった。短くて小さい子供にもわかりやすい内容。絵は水木しげるで声が野沢雅子という豪華作品。親カッパも子カッパも野沢雅子だったので、ドラゴンボール味があった。
漫画家が色紙に書いた絵も飾っていた。水木しげるとか、やなせたかしとか、、、。これ、レプリカとか絵葉書にして売ってくれませんかね。水木しげるのカッパがとても良かったのですよ。
特別展は、そんな広いスペースではないのだが面白かった。コレも説明文全部読むと疲れるのだが、”「呪詛」された事に気づいたら「呪詛」仕返す”、みたいなところはちゃんと読んだ。「呪咀」されてるってどうやって気づくのかな、床下になんか置いてあったりするの?
なんかそういう呪ったり封じ込めたりするグッズのアレコレがアニメに出てきそうなビジュアル。ていうか物語はこーいうのを元に作られてるんだもんね、きっと。
カッパのミイラがあったのは特別展の方だったかな?”カッパのミイラでーす”って、普通に展示されてて、コレは本物ですよっていうCT画像がある訳でも学者の証明書がある訳でもないんだけど、、、カッパの、ミイラ、なんですね?
売店にはとにかく本が売っている。遠野にまつわる本は全部買えるのかな?ってくらいの種類。サンプルを見ることも出来る。これぞ博物館の役割なのだろうな。他では手に入りにくい本も取り扱ってそう。(知らんけど)
今回は連れがいたしタイムリミットもあったのでざっくり見だったけど、もう一度来ても良いな。今度はひとりで来てじっくり説明文を読もう。
南部神社
博物館の近くに神社があったので、まぁ、神社があれば行くよね。
この先に城跡があるらしいのだが、暑いし、蝉も鳴いてるので、、、行かなかった。
カッパ淵
博物館からカッパ淵へは車で移動。カッパ淵付近には広めの無料駐車場があり安心。車を停めて徒歩でカッパ淵へ行く途中にホップ畑があった。ホップの木(木?)初めて見た。
土曜日だったが、観光客はポツリポツリでいい感じ。まだ、外国人に気づかれていないのだろうか。
ちゃんと売店も営業していた。
遠野は山並みが良いのね。途中で雨が降ってきたのだが、それもまた良い感じ。
観光マップをもらって帰宅後見てみたのだが、遠野駅から博物館周辺を徒歩で回っても楽しそう。紙の観光マップは良いね。「こども本の森」が近かったのだなー。奥深そうです遠野。今度また涼しい時にゆっくり歩き回ります。