横浜FC下平監督解任に思う事


フロンターレを見てきた1サポーターからすると、今回の解任にあたり一言言わずにはいられない。

川崎時代の風間監督は、5年かけて今のサッカーの土台を築いた。風間監督の就任初期もなかなかのものだった。横浜FCみたいに開幕6戦?勝ちなしとかあったし、最初の数年はぼろくそ言われてた。めったに(自チームの選手に)ブーイングしないサポーターが、あのころは選手に、監督にブーイングしてた。いつまで続けるんだって声もあった。


それでもフロントは風間監督を解任しなかった。相馬監督時代の失敗もあったのか、風間監督と意思疎通して、勝てるようになるには最初から時間がかかると言い続け、そして諦めずに挑み続けた。

選手で言えば、登里、悠、彰悟、車屋、大島。みんな若手だったけど、起用し続けた。神戸でくすぶってた嘉人も、川崎で、風間監督の下で復活した。(嘉人は点をとってなんぼ、正直、神戸の起用法があってなかっただけだ。)

そして、いろいろあって今がある。

繋ぐサッカーって、定着するまでが大仕事で、簡単に監督解任なんてしてたら、繋ぐサッカーなんてできるわけない。それにそもそも選手の出入りが激しすぎて、今の横浜FCでは戦術の定着なんて難しいのではないか?2020シーズン後に17選手退団って、昨年と今年で別のチームといってもいいレベル。いったい何があったの?

下平監督は今年3年目みたいだけど、風間監督の3年目って、開幕6試合勝ちなしの年だった。そこで解任されていたら、いまのフロンターレは、絶対なかった。断言できる。それくらい、繋ぐサッカーの構築には時間がかかる。

横浜FCのフロントは、自分たちが目指すべきサッカーを、きちんと打ち出すべきだ。サッカーをやった事のない、見ているだけの人だから言えるのかもしれないが、こういうサッカーがしたいというのがあって、それに合う選手・監督にオファーし成長していくのが、本来の姿なのではないか。Jリーグでは、よく監督が変わったからサッカーの方向性が変わったとか、守備的になったとかいうけど、それって、どうなんだろう。すごく効率が悪いし、ギャンブルじゃないか?

川崎は昔からぶれない。点を取って、取って、取りきる。取られたら取り返す。点を取るから、見ていて楽しい。最近になって守備がプラスされて、さらに強くなった。それでも本質の点を取る部分は変わらない。フロント・強化部・監督の意思疎通が良くできている感じがする。


横浜FCサポーターには怒られてしまうが、後2年、下平監督が横浜FCを指揮したらどうなるのか、風間監督と比較してみたいと思ってしまう。




追記

やはり、解任には早すぎるのでは?と思ってしまう。監督解任が続くチームが、TOP10に残るとは思えない。



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