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ベトナムで安全に過ごすために必要な7つのこと、その2。

前回のお話のつづきです。
起こって欲しくはないですが、もしもベトナムで事故や病気で救急受診が必要な状況になってしまったときに、もうみなさんはどのように行動するかイメージできていますか?
わたしは極端な話ですが、会社だけでなく、家でも万が一の緊急事態に向けてすぐ行動できるようにマニュアルを作っておくくらいすべきだと考えてます。
なぜなら「人は想像もしていなかったことに直面した場合、まったく対応ができない。」ということがわかっているからです。
緊急時に備えて、ましてやベトナムという異国で何か起こったときに慌ててスマホで「ベトナム 救急車 呼び方」と検索したり、考えるようでは、手遅れになることにだってなってしまいます。
まず、パニックになっているときには握り落とさないようにスマホを握るので精一杯で、いつも通りに操作することなんて人間には出来ません。

ここでは、その「ベトナムでもしも事故や病気になってしまったときでも、できるだけ慌てず、冷静に行動ができるために、必要な7つのこと」についてお話をしていきます。

ベトナムで安全に過ごすために必要な7つのこと

ベトナム出発前・・・

|ステップ1| ベトナムで起こりうるすべてのトラブルを知っておく。

ネット上だけでも、ベトナムでのトラブルについてよく知ることができます。

ースマホがなくなるのも一瞬の出来事。

日本人の友達に起きた実際の被害です。
配車アプリのGrabをオーダーし、道端でスマホを確認していたときです。バイクが近づいてきたなぁと思っていたら、次の瞬間には右手に合ったスマホはもうなく、長く共に過ごしたスマホと再び会うことはなかったそうです。

知っていてもまさか実際に自分の身に起こるとは思わないものが人の心理ですけど、知るだけでも違うので、色々見てみてください。
被害情報が詳しく載っているのは、領事館または大使館のホームページです。
・ホーチミン日本国総領事館
・在ベトナム日本国大使館

ー実際の被害例

・1区のホテル付近の歩道を歩いていたの邦人男性がたすき掛けをしていたカバンを、バイクに乗車したものにひったくられ、その際にカバンの紐が擦れてヤケドをおった。
・1区のホテル前を歩いていた邦人女性が、持っていたカバンをバイクに乗車したものにひったくられ、転倒させられた。
・3区で乗車したタクシー運転手に財布から現金を抜かれた。
これらの被害を考察すると
1.「男だから狙われない。」ということは絶対にない。
2.斜めにかけるタイプ、背負うタイプのバックだろうが、ひったくり側からしたら関係ない。
3.キレイに荷物だけを狙うのではなく、転がす・引きずると手段を問わずに狙って来る。

|ステップ2| 海外保険に入る。または海外保険付きのクレジットカードにしておく。


いろんな海外保険や旅行サイトでも、海外で病院受診や手術することになり、何百万の請求となったなど、恐怖を煽るエピソードが書いてありますよね。
ベトナムでも医療レベルとスタッフのサービスが安定しているプライベートインターナショナルクリニック・病院にかかる場合、
問診は支払い能力についてからです。
まずは受付で「保険には入っていますか?」、「クレジットカードはありますか?」と聞かれます。つまり、「ちゃんと払えるんですよね?」支払えることが確認できなければ、受診することすらできません。
しかも、こちらは自由診療になるので、治療費用は日本よりもはるかに高くなっております。
ベトナムの医療はマネーファースト。
日本の治療ファーストとは違うことをしっかりと認識しておいてください。

|ステップ3|海外でも使用可能なクレジットカードを作っておく。


加入している保険が病院とのキャッシュレスパートナーであったとしても、保険適応外になる治療の範囲が出てくることもあります。そのために、有効なクレジットカードの提示も同時に求められることがあります。
ステップ2で選んだクレジットカードであれば、まず問題はないと思います。

|ステップ4|その保険と提携しキャッシュレスで受診できる病院を調べておく。

調べたら、必ずその病院の住所・電話番号をキープしておくが大事です。
ほとんどのインターナショナルクリニックや日系のクリニックには日本語対応窓口がありますから、言葉の心配はいりません。
キャシュレスであれば手持ちのお金がなくても大丈夫です。

ー日本語対応窓口があるインターナショナルクリニックと日系クリニックを簡単に4つ紹介します。


ここにある4つのクリニックすべて、看護師であることを伝えた上で、見学せてもらい設備やサービスを実際に見てきました。

まず、4つのポイントです。
①ホーチミンにある。
②日本人医師が常勤でいる。
③日本人または日本語ができるスタッフがいる。
+④24時間救急対応可なのは
1. ファミリーメディカルプラクティスと2.ラッフルズメディカル
詳細な情報は、ホームページを載せているのでそちらからゲットしてください。

1.Family Medical Practice(ファミリーメディカルプラクティス)
ホーチミン市内に3つあります。(1区、2区、7区)- 24時間対応
 救急車コール *9999

2.Raffles Medical(ラッフルズメディカル)
ホーチミン市内の3区にあります。ー24時間対応

3.サイゴン虎の門クリニック
ホーチミン市内に2つあります。(1区、7区)ー24時間の救急対応なし

4.ロータスクリニック
ホーチミン市内の1区にあります。ー24時間の救急対応なし

5.  FV

ホーチミン市内の7区にあります。ー24時間対応
5つ目として紹介するのは、大きなフランス系インターナショナル総合病院。
日本人医師はいませんが、日本語通の方がいます。


|ステップ5|予防接種を受ける。


外務省がベトナム渡航時に推奨している予防接種項目は6種類
ホームページにって、ベトナムに滞在する大人と子供に推奨される予防接種の種類や、かかりやすい病気についても説明があるます。

ただ、政府のホームページ上でも予防接種は勧めていますが義務ではありません。
私の考えでは、短期の旅行で予防接種は必要ないと思います。
なぜなら、
①ホーチミンの都市型観光で綺麗なホテルやレストランで過ごす限り、確率も少ないこと。
②必要な予防接種を受けるのには4〜6週間かかること。
③費用もざァーと見積もっても3万円ほどかかること。

でもやっぱり、いろいろなリスクを考えると長期の人はすべきです。
外務省が推奨される予防接種項目(大人)
強く推めるもの:A型肝炎、B型肝炎、破傷風(追加接種)
望ましいもの:日本脳炎、季節性インフルエンザ
生活環境により考慮:狂犬病・腸チフス

予防接種は1日で終わるものではなく、4〜6週間かけて接種するものですから、早めに計画を立てて行ってください。
日本で接種し忘れた人でも、ステップ3のインターナショナル系クリニックは予防接種もできますよ。

|ステップ6|日本の市販薬を用意する。 


ベトナムにもたくさん薬局があり、症状を伝えると薬剤師や(薬剤師ではない人も)独自にお薬を処方してくれます。
日本では、医師の処方箋がないと処方できないようなお薬も簡単に手に入ってしまします。
はっきり言いますと、オススメはしません。理由は大きく3つ。
1.薬剤師の方でないことがほとんどなので、処方される内容にまず信用性がない2.薬の成分の用量が日本の倍量であることが多い
3.偽薬も多いと言われている
ノドの薬、解熱鎮痛剤、虫よけスプレー、虫刺された時のための薬などは 普段使っている日本の市販薬の方を用意しておいてください。

ベトナムに到着・・・

|ステップ7|SIMカードを購入。


ベトナムではほとんで全てのカフェにはフリーでスイスイ繋がるWi-Fiがあって、充電できるようにテーブル近くの壁や床のいたる所にはコンセントがついていますが、もしもの時のためにSIMカードを持っておいたほうがいいです。
ベトナムで使える電話番号を持っていないと、ステップ2で病院の番号を控えていてもかけることができないからです。
最近では格安SIMも広がっているので、この機会にSIMフリーを買ってもいいと思います。
私も海外に行くようになってiPhoneのSIMフリーを買いました。日本でも格安SIMはお得だし、友達にも熱を込めてSIMフリーを勧めすぎて一時期あだ名が「SIMフリー」になりました。

以上、
「ベトナムで起こるもしもの時に、できるだけ慌てず、冷静に行動ができるために、必要な7つのこと」についてお話してきました。

でも、わたしの願いはひとつ。
「いかなるトラブルなくベトナムでの時間を楽しく過ごせますように! 」

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