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私に生きる希望をくれた新しい命


職もなくなり
何もかもがうまくいかない
生きてる意味さえ分からないどん底の私

そんな私を生かしてくれたのが
娘の存在だった


新しい命を宿っていたのだ


妊娠というものは
一般的には喜ばれるもの

ただ、私は変化に弱いという特性が非常に強い

自分の中にもうひとつ命があるという事実を
受け入れられるまでに
相当な時間がかかってしまった


こんな私をよそに
夫はすでに覚悟を決めていた

私とお腹の命を守ると…



私たちは12月25日
籍を入れた




娘はお腹のなかで順調に成長してくれた


臨月に入り
もういつでも産まれても大丈夫という時期

沢山歩くようにと言われていた


ここで私は0か100かの特性を見事に発揮する

元々歩くことは好きではない
家でゴロゴロしていたいタイプ


外にでるのが億劫だった


ただ、スイッチが入ると180度変わるのだ

しかもそのスイッチは突然訪れる



ある日、散歩に行こうと思い立ち、歩き始めた

休憩という発想はなく

どこまでもどこまでも歩いた
気づけば1時間歩いていた

そしてようやく折り返し
1時間かけて戻った


周りは驚き、
「毎日少しずつ歩けばいいのに」と。

いや、それが出来たら苦労しない


0か100の思考しかないのだから


そして予定日を過ぎた

予定日から1週間過ぎた

さらに1週間……

音沙汰なし


入院が決まった




つづく