令和版百人一首 恋の巻 秋

秋風に「おはよう」言えば笑顔にて 返す魅惑に大人の目線

好いたる相手に心恥ずかしと口下手に思うとき、まず初めにするのが挨拶でございます。
願わくば、もっとこちらを見つめていただきたいのですが、
それはまだ先のことになるようです。
しかし、何とか言えないものかと思いつくのが、
無難に、基本の挨拶となるのです。
「おはようございます」だけ丁寧語で、「こんにちは」と「こんばんは」は、時を指している面白い形となっています。
文中の訳されているものを想像してみますと、
「おはよう時間から嬉しゅうございます」、
「こんにちのご気分はどうですか」、
「こんばんは変わりありませんか」となるように思えます。
そして、意外にもすんなりと返してくださった時に、
その表情はしっかりとした大人に見え、
とても華々しく感じるものです。
相手の良い表情を引き出すという面でも、挨拶は欠かせないものなのです。
常識のものとして、知れ渡っておりますが、
照れやにはかけがえのないものです。