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【資格試験受験生向け】勉強戦略は可処分時間に応じて立てる

大学受験と異なり、資格試験受験者の属性は多種多様だ。
専業受験生、社会人受験生、育児・家事に追われながら、リタイア後の学び直し…。

資格試験はいわば、様々なバックグラウンドを持つ人達による無差別級の格闘技なのだ。

しかしながら、一般的に語られる受験勉強の方法論は学生等の専業受験生を念頭に置いているものが多い。

勉強法の選択においては、時間は受験生にとって平等ではないことを自覚することが大切になる。

巷ではよく、「時間は全ての人間に平等に与えられている、それをどう使うかだ。」といった言説を耳にすることがあるが、そんなものは大噓だ。

経済的・社会的な地位や生物的・身体的な属性特によって与えられている時間は全く異なる。

時間は買うことができるのだ。例えば、予備校に多額の受講料を支払うのは、試験傾向の分析や必要となるインプットとアウトプットの材料の準備等にかかる時間を節約するという側面がある。

また、日常生活で必要な時間にしても、資金的に余裕がある人は家事代行や移動手段に多くの資金を投下して時間を買うことができる。

以上のように、受験生にとっての時間は大いに不平等だ。

そのことを念頭に置いて、勉強の戦略を立てる必要がある。

法律系の資格で言うと、基本書や判例集、法律雑誌や調査官解説にまで遡って法的思考を深めるべきと言わんばかりの勉強法が語られることも少なくないが、例えば、この勉強法は社会人受験生にとっては現実的とは到底いえない。

まとめノートを作る作らないも受験勉強における一大論点であるが、時間がないなかで、ゼロから自分でまとめノートを作ることは合格にとって近道だろうか。

手元で使える時間を炙り出し、それに見合った戦略をたてる。これが王道だ。

間違っても、見かけの派手さ、華やかさ、アカデミックな雰囲気がするかどうか等で勉強法を決めるべきではない。それは趣味であって、資格試験における勉強ではない。


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