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DUNE砂の惑星〜人類は霊性と融合できるか

それは1965年から始まった

 映画の原作はアメリカの作家フランク・ハーバードが書いた古典的名作と言われるSF小説。

 1965年から20年間に渡り6冊が出版されているそうです。

 現代ではエコロジーとかSDGsとか、エネルギーと環境問題のバランスを無視して経済発展はないと言った学問が一般的になり、さまざまな議論と対策が言わば一種の流行、キャンペーンやスローガンに取って変わっているように思えます。

 半世紀前のSF小説に現在の人類が直面しているテーマが既に描かれていたとしたら、それは、大袈裟に言ったら、未来予知とか予言とかドラマチックに捉えたくもなるなぁ…。

©︎ともなみ

 惑星デューンは砂漠化された土地で覆われ、その広大な砂地の中には砂虫という巨大生物が生息し、砂漠の上を移動するものの振動を察知して、瞬く間に丸飲みしてしまいます。

 砂地は灼熱で乾燥しきっており、保水スーツが無ければ数時間で死ぬ。

 フレメンと言う原住民はデューンで産出される貴重な香料を独占しようとする宇宙皇帝の権力下にあり、地下に潜って救い主が現れるのを待っています。

 過酷な自然環境で人類がテクノロジーを駆使して、いかに自然と共生していくかという問い、人間の能力を覚醒させるスパイスの争奪戦、権力と支配のピラミッド構造、そして神秘的な精神の教えと「声」で人を操る超能力者の存在などなど、一筋縄ではいかない複雑な要素が絡み合った大作なだけに、映像化不可能とされてきたと言います。

3度目のリメイク 前作はコケた

 1984年のデヴィット・リンチ監督の作品のイメージがあり、実は、なーんか観る気にならなかったのが、本作ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のDUNE砂の惑星。

 だって、前作は主演がカイル・マクラクランだし(個人的な好みの問題)、スティングはスパイダーマンの敵グリーンゴブリンみたいに見えたからな…。

 しかしですね、今回の作品はなかなかの映像美で完成度の高い作品となってます。前作はもっと生々しい人間描写があり、ホントのSFファンは前作が好きかもしれませんね。

 とにかく、本作では、主人公ポールを演じたティモシー・シャラメが美男子過ぎる。

 惑星カラダンの領主アトレイデス侯爵の後継者なのですが、どのシーンでも何をしててもカッコ良く、少女マンガに出てきそうな白馬の貴公子そのもの(≧∀≦)

 イラストに描いたズゥーンと空中に浮いてるのは悪役のハルコネン男爵。海坊主みたいな風貌でかなり不気味です。

 ポールは伝説の超能力者の系譜として覚醒できるか、というのがドラマの見所ではあるのですが、スターウォーズも然りで人間の霊性にフォーカスを当てた宗教観、精神性は東洋由来のものだと思うし、欧米人にとっては神秘のベールに包まれたものなのだろうなぁ。

 来年に公開されるPART2は映画館で観るぞー٩( 'ω' )و

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