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【創作いろは】形容詞って便利だけれど

こんばんは、鳩谷です。
最近の状況ですが……

来月同人誌の新刊を発行するため、過去に書いた長編作品をイチから改稿する作業をおこなっており、朝5時に起きて執筆をしています。
また、転職をすることになり、その入社準備も並行しておりまして、日中~夜は先方と連絡を取り合いながら必要書類を準備するなど、あわただしく動き回っております。
noteの閲覧はするけれど記事はなかなか書けず、忙しい日々を送っています。

……そう、一言でいうと「忙しい」、そんな3文字で表せる状態を、「どう忙しいか」という具体的な行動をまじえて説明させていただきました。

上記を読んで「なんだ、たいしたことないじゃん」「それなら私のほうが忙しい」「なるほど忙しそうだな」「朝5時ははやいな」と色々思われるかもしれません。
しかし問題は内容ではなく、上記の「私は忙しい」という言葉の内容を読み手側が具体的に書くことで、イメージの共有ができるところに良さがあります。

「仕事が忙しい」と端的に書いてしまうよりも、たとえば「残業続きで帰宅するのは夜中の12時過ぎ。5時間寝られたらいいほうで、翌日も朝6時には家を出る」と書くと、「うわっ、それは大変そう」と文章に共感を持てるようになるのです。


こちら、私が最近教えていただいた「文章で形容詞の多用は避け、具体的な事実を描写する」というテクニックです。

大きい、多い、美しい、優しい。
ミステリアスな、ロマンチックな。
これらのような形容詞は、人によって基準が違います。
なので、相手にも基準——「形容詞の根拠になる事実」を伝えることで、読みやすい文章が書けるようになるそうです。

小説の場合は、全部が全部を具体的に描写しろというわけではなく、とくに印象に残したくないシーンや、ミステリなどで読者のミスリードを誘う場合は、むしろ形容詞での表現が有効に働くことがあります。
状況に応じて適宜使い分けられるようになりたいです。

あと私の場合は、オノマトペも使いすぎってよく言われます。
これは色んな人に言われるので本当にそう……今推敲している長編は「どきどきした」を「胸を高鳴らせた」などに書き換えたり、削ったりする作業を繰り返しています。

9月末締め切りの文学賞にも応募したいので、引き続き頑張りたいと思います。


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