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ママが老ける理由を医学的に考えてみた


産後、びっくりするほど老け込みました。「え?!」ってくらいになんかブスなんです。娘はどんどん可愛くなるのに、私はどんどんどんどん劣化をしていく。娘と並んで鏡に映ると、娘の肌がピカピカなのに、隣にはお化けが映っている、、、。なぜだ!!!私は綺麗なキラキラママになりたかった!!!
パパに愚痴を言ってみたら「努力してないからじゃん?」と心無い一言を言われ、殺意を覚えた私ですが、いやはや努力とかそんなレベルじゃねえから。と理論武装して論破してやろうと、看護師の知識をフル回転して調べてみましたよ。
世の中のパパさん、妻が老けたと嘆きそうになったら、命懸けで出産をした妻を誇ってくださいね。

ついでに美容整形外科皮膚科で働いていたので、医学に頼ったアンチエイジング方法も紹介します。

医学的な点

◯妊娠中の筋力低下。

当たり前のようで放置されがちな話。妊娠してお腹が膨らむと、腹筋が薄くなります。腹直筋離開も起こし、徐々に離開は戻りますが、弱々しい。(産前に腹筋100回できた私が10回で翌日筋肉痛になるレベル。)妊娠中に激しい運動を控え出すので、運動習慣がなくなり、その分の下半身の筋肉も落ちます。
筋肉か無いからから、骨盤が開くからか、洋梨体型になります。おばさん体型、くびれ消失、下腹ぽっこりです。
筋肉量の減少により、代謝が落ちています。産後は、基礎代謝の落ちた体が残ります。

◯エストロゲンの減少

性欲が出るホルモンで、女性らしい潤いなどを増す作用のホルモンです。エストロゲンは出産に向けて急激に上昇、産後急激に低下します。(このアップダウンで産後うつなどを起こさせています。)基本的には徐々に回復しますが、母乳育児をしていて生理が止まっていると、その期間エストロゲン値が低いままで、女性らしい潤いが不足します。

◯緩めるホルモンで出産。全体的に緩みます。

出産に向け、コネキシン、オキシトシン、プロスタグランジン、リラキシンなどが作用し、骨盤まわりの筋肉や靭帯や子宮の平滑筋を柔らかく伸ばします。

ゆるめるホルモンは体全体を緩めたように実感しています。妊娠中、骨盤まわりの柔軟だけでなく上半身の柔軟もアップしました。論文等みつからず、あくまで推測ですが、全体的に伸びました。

◯色素、肌が浅黒くなる、シミが浮き出る


妊娠中エストロゲン、プロゲステロンの作用で、メラニン色素が増殖し、色素沈着が起こりやすくなります。脇や陰部や腹、乳輪などが黒ずみます。そして顔の肌も黒ずみます。産後ターンオーバーにより回復しますが、産後しばらく肌が汚くみえます。

◯産後抜け毛。生えてきても、つんつん。


髪にはエストロゲンという女性ホルモンが関わっています。髪が成長する→成長が止まる→抜けるというヘアサイクルのうち、止まる・抜けるのを抑える働きがあります。妊娠中にはエストロゲンが増加するため、抜け毛が減るといった状態に。それが産後にはホルモン分泌が急激に減少するので、髪が一気に抜けます。そして一斉に生えてくるとつんつんぽやぽやとした毛で髪型が決まりません。

◯子宮卵そうの位置の変化によりホルモンがうまくでない場合がある。


出産を、終えると15倍に大きくなっていた子宮は元のサイズにまで縮み、赤ちゃんのいた部分には内蔵が収まります。これまでと同じ位置に戻るわけではなく、骨盤が開きっぱなしだと内臓下垂が起き、卵そうが潰れた位置に落ち着いてしまったり、それによりホルモンバランスがおかしくなることもあります。

◯体重の急な増減

妊娠中体重が増えてそのまま落ちないと、体型がおばさんっぽくなります。肉付きの良いあの感じです。また、急激な増減でも皮膚が伸びて垂れるので老けたように感じます。

物理的に老ける理由

◯睡眠不足で肌荒れと目がうつろに


新生児の時は連続して30分も寝れない日が何日もあります。3時間寝れたら上々。私の場合は、寝不足と緊張で二回りくらい目が小さく感じました。睡眠不足なのか肌荒れもひどくなります。

◯下を向き続けているので垂れる


授乳、お世話、散歩、つねに、子供は自分の下にいるので、常に下を向いています。それに伴い、顔面の皮膚も下がります。

◯骨盤の歪みを放置、抱っこや床生活、理にかなっていない体勢

抱っこや、抱っこ紐により、体が歪みます。理に適っていない体勢を取らざるをえません。

◯公園に行って日に焼ける


子供が歩けるようになると、子供はお外大好きなので、日に焼けます。日焼けは老化の大敵です。

◯化粧にかける時間の減少


化粧する時間がつくれません。鏡を見る時間が減少します。
子供はママが見えなくなると「ママー!」と呼びます。
子供の近くで化粧してると、マスカラを手でぐしゃっとしてたり。時短メイクにならざるを得ません。

◯服が汚れるので、綺麗な服を避けがち。
両手あけたくてリュックになりがち。


外遊びで泥だらけになるのは子供だけではありません。一緒にいるだけで汚れます。
ごはん中は、親の服にも米粒などが付きます。子供はカレーを手づかみで食べますし、こぼしますし、飛ばします。
よだれ、嘔吐、さまざまなものが服につくので、汚れていいものしか着なくなります。洗濯物をできるだけ減らしたいですし。

◯髪の毛乾かす時間が勿体ない、髪が顔にかかると不便なので、ショートになりがち、髪結びがち。


髪の毛乾かす時間がとれません。「ママ!ママ!」と呼ばれるか、近くでドライヤーしようものなら、コンセントにイタズラをしています。なるべく時短にしたくなり、ショートになりがち。

◯将来子供にお金がかかる気がして自分には美容品安くなりがち


子供が産まれると、この子に将来いくらかかるのだろうと節約モードになります。これまでデパコスだった人も、ドラッグストアコスメになりがち。

◯家族以外に合わないから気合いが入らない


家の周りの公園、スーパーの毎日で、おしゃれをするタイミングを逃し続けています

◯まとまって運動する時間がない


先述した通り、筋肉量低下、代謝激落ち状態ですが、まとまって運動する時間がありません。ランニングを10分したいとしても、子供を預ける人が必要なのです。筋トレ、ながら運動をがんばります。

◯おっぱいが大きくなって、縮み、小さくなり、垂れる。


授乳が終わると、胸のハリが消失。バストトップの位置がおかしなことになります。

美容外科皮膚科的おすすめ産後アンチエイジング

ここからは、医療に頼ったアンチエイジングのおすすめです。

◯肌の緩みに、ハイフ

産後3週間過ぎれば打てます。
顔の筋肉に熱を加え、引き締めます。(生肉焼くと縮んで硬くなるのと同じ原理)ほんとに引き上がります。お手軽〜3万〜20万くらいです。

◯肌の緩みに、美容針もおすすめ

コラーゲンを生成して、皮膚をたるませません。

◯肌のくすみに、ピーリング、レチノール

ターンオーバーを促進し、産後で黒ずんだ皮膚から、新しい皮膚にしましょう。

◯授乳が終わったら、飲む日焼け止め、シミ用サプリ

日焼け止めも塗るだけでは完全に予防できません。今は内服タイプの日焼け止めも出ています。体内から、酸化を防ぎましょう。

◯陰部の黒ずみ専用ハイドロキノン

産後、陰部等の黒ずみはしばらくしたら薄くなりますが、早めにターンオーバーさせたい方には、塗り薬があります。専用のものをお求めください。

その他アンチエイジング

◯ソイプロテイン

髪の毛も肌も筋肉もタンパク質でできているので、体を作り直すのに、ソイプロテインはおすすめです。

◯骨盤矯正

骨盤の位置が正しくなると、下腹ぽっこりも解消します。

まとめ


出産を終えたママというのは、どうしても老け方向に向かうこと、理解してもらえましたでしょうか。「老けたっていいじゃあないか!この世に人間を生み出したのだ!すごいことだ。」と、この記事を読んで、前向きな気持ちになってもらえれたら嬉しいです。

また、産後1.2ヶ月は充分に体を休める期間です。この時期にしっかり休むことで、自然と体が共に戻ろうとする作用を邪魔せず、回復できるのです。

最近、太るのを気にして、妊娠中の体重増加が少ない人が増えています。自分はいいかもしれませんが、それにより胎児が低出生児になると、知能が低下し産まれてくると言われています。

出産したら、「綺麗でいたい」気持ちはどこかへ行きますので、安心して太ってほしいな。と元摂食障害の私は思います。シェアなど大歓迎です。

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