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Tomo美濃フルーツ探訪2020 vol.2 『ミガキイチゴ』ってどんな”いちご“?

先日、アトレ品川の食料品店『FOOD&TIME ISETAN』にて、「ミガキイチゴ」なる苺を発見!イチゴ🍓のようで、ダイヤモンド💎のようにも見える、独特のロゴが、カッコ可愛いですね。

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そんな“食べる宝石“「ミガキイチゴ」ってどんな“イチゴ”なの?
お隣の「あまおう苺」と、どう違うのよ?

そんな疑問を解消すべく、今回は「ミガキイチゴ」について調べてみました!

「ミガキイチゴ」とは、宮城県山元町で、農業生産法人株式会社GRAが栽培する、複数品種のイチゴの“地域ブランド”。

もともとイチゴの産地であった宮城県山元町ですが、東日本大震災の津波で4,000棟余の家屋が全半壊。そこからの復活に際して、職人のカンと経験に頼った伝統的な栽培方法に、IT・サイエンスのアプローチを組み合わせ、品質の磨かれたイチゴを通年、安定供給しようと考えたそう。それが「ミガキイチゴ」の始まり。

この「複数品種」っていうのがポイントで、こちらでは4品種のイチゴー「とちおとめ」「もういっこ」「よつぼし」「ハナミガキ」ーをIT技術を駆使し、デジタル管理された最先端農場で生産しておりまして。

さらにそれらの内、出荷時に最も美味しい“品種”をその時々で選んで、農場から直接、出荷していて、それらすべてを総称して「ミガキイチゴ」と呼んでいるんです。

つまり「ミガキイチゴ」とは、”農業生産法人株式会社GRAの生産するイチゴに付けられた愛称“であり、”自社ブランド名“な訳です。「あまおう」や「とちおとめ」といった“品種ブランド”の区別では、ないんですね。

例えば「あまおう」なんかは、正確な品種名は「福岡S6号」。福岡県農業試験場で2005年に登録されたイチゴで、福岡県ブランドとして、基本的に県内の農家さん限定で生産されています。逆に言えば、その地域の誰が育てても「あまおう」であって、どこの農場、までは区別されていません。

反対に「とちおとめ」の場合は、1996年に栃木県農業試験場で育成された品種ですが、栃木県産に限らず、茨城県や千葉県、愛知県産など、幅広い地域で生産されています。こういった優良品種ほど、どの県どの地域でも、誰か彼かに育てられていて、“品種”だけで生産者が特定される事もなし。

このような”品種“に頼らないブランディングによって、「ミガキイチゴ」は他のどんなイチゴとも違うんだ!という”差別化“に見事、成功しています。

「農業生産法人株式会社GRA」が「宮城県山元町」で、「熟練のイチゴマスターによって摘まれた」「完熟イチゴ」というタグを付けられたまま、各ご家庭の食卓まで届く、そんな仕組みの上に、流通・販売されているんです。農産物としては実に画期的!

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他にも、ミガキイチゴ100%スパークリングワイン「ミガキイチゴ・ムスー」やイチゴでできたお酢「ミガキイチゴ・ビネガー」、さらには、日本発の「白いちごエキス」を配合したハイテクオーガニックスキンケア(化粧品)ークリーム・ローション・クレンジング等々ーも販売しています。ひとつの農産物を主軸にできると、さまざまな方面に事業を展開していけるのですね。

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最近では「いちびこカフェ ICHIBIKO Strawberry Cafe」として東京都内にカフェやテイクアウト専門店を展開されています。こちらのレポは、また別の機会に。もし気になった方は、ぜひ足を運んでみてくださいね〜

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