乳がん日記🌈この３年間のお話③

前回②の続きです

抗がん剤ってあの抗がん剤？？？
テレビや映画で見るあの
非常に辛そうなやつ？？？

イヤだ使いたくない！！！
理由は副作用が怖いから

身近で同じ経験をした人はいない
テレビや映画で見た映像の
患者さんはとても辛そう
でも実際にどう辛いのか
想像もつかない

担当医に聞いた副作用の説明は
人それぞれで様々な症状があるし
ほとんどない人もいる
どう出るかは投与してみないとわからない
髪は100%の人が全部抜ける

数年前に開発された吐き気止めの
お薬がとても効果があり
患者さんも随分ラクそうにみえる
でも人によるから確定はできない

先生も患者さんによって
あまりに違うからこういう説明しか
できなかったのだとは思う
やっぱり不安は拭えない

他の治療法はないのかと聞くと
提示した治療の
エビデンスはしっかりとあり
多くの方を診てきた乳がんの
専門家たちが導き出した
現時点で最善のもの

それでも拒否される患者さんもいるが
まだ若いし、この抗がん剤を使うことを
「強くお勧めします」と断言された

それでもイヤだった
色々自分で調べた
使わずに済む方法はないか？
調べれば調べるほどわからなくなる

怪しげな情報も沢山でてくる
どの選択が本当に最善なのか
頭の中は不安と情報過多で混乱

とうとう全部がイヤになり
私は夫に不安と鬱憤をぶち撒けた

【私】抗がん剤治療を初めたら副作用が辛くて
とんでもなく貴方にあたり散らすかも
【夫】それは薬が原因で貴女のせいではない
その辛さがマシになるようにサポートをしていく

【私】子どもたちにも酷いことをしてしまうかも【夫】子どもたちにもそれは薬の
副作用が原因と理解できる

【私】抗がん剤は治療費が今までの比ではない
ほど高額、そこまでする価値がある？
【夫】大切な命を守るのに必要なもの
当然価値はあるに決まってる

【私】自分がどうなるのか
わからないことがとても不安
【夫】やってみないとわからないのはお医者様も同じ、その都度対処できることをしていこう

【私】身体に大きなキズができた上に
髪や眉毛もまつ毛もない私を女として見られる？【夫】僕の妻は貴女だけ、女としか見られない

【私】嫌だよー！怖いよー！
抗がん剤なんかしたくないー！！！！！
【夫】「生きていてくれたらそれだけでいい」貴女がどんな状態になっても側にいてサポートするから「呼吸だけしてくれてたらいい」

実はもっと酷い言い方をした
優しい夫をいいことに
ただの八つ当たり
私はまるで駄々をこねる幼子だ

でも夫はとっくに腹を括り
力強く冷静だった

やっとこれで私は観念した

イヤだけどチャレンジしよう
抗がん剤をやらずに転移や再発をしたら
きっとものすごく後悔するし
また子どもたちや夫に
悲しい思いをさせてしまうのは避けたい

私は乳がんになるまで無理をしがちで
割と頻繁に熱を出し寝込んでいた
その度にちょっと面倒そうだった夫
この病気がそんな彼の考えを変えたと
感じた瞬間でもあった

このとき夫が言ってくれた
「生きていてくれたらそれだけでいい」
「呼吸だけしてくれてたらいいから」

抗がん剤治療中は
リアルに呼吸しかできないときもあった
でもこの言葉を思い出し
今日も呼吸できてる生きているから大丈夫と
自分にOKを出せ何度も救われることになる

その後は治療に耐えうる身体なのか
色々な検査をした
提示された内容はすべて行えることになった

私が使用する抗がん剤は２種類
まずはFEC
比較的年齢が若く心臓も丈夫だったので
本来は３週間に１度使用するものを
２週間に１度にして４回
頻度が密になるだけ身体への負担は
大きくなるがエビデンスがよりよくなる

その後パクリタキセル
１週間に１度を１２回

次に放射線治療を１日１回
連日で２５回

ホルモン治療が１０年と決まった

2019年は
１月に人間ドックを受け
３月に乳がんの告知
４月に手術
５月から１０月まで抗がん剤治療
１１月から年末まで放射線治療

私にとって乳がんと向き合う１年となってしまうんだなとボンヤリ思った

髪が抜けてしまうから
ウィッグを用意しないといけない

まず何処で販売されてる？
今まで気にしたこともなかったものは
買う場所もわからなかった
色々調べてみたらネットでも買えるし
近所に販売しているお店も複数あった

値段は桁違いに色々あり
どれがいいのか全くわからない

先輩患者さんの経験談を聞きたい
販売店の耳障りのいい内容だけでなく
リアルなことを知りたい

病院に患者さんの会が
あるのを見つけ行くことにした

そこで素敵な御婦人に出会い
色々丁寧に教わった

私より２０歳年上のその方は
抗がん剤治療を終了したばかり
ウィッグを使用していた

上品なルックスなのに私の前で
何の抵抗もなくウィッグをパカッと外し
中の仕組みを見せてくれた

ウィッグの被り方のコツ
手入れの仕方

医療用ウィッグを販売し
抗がん剤治療中の
髪に関するサポート実績のある
美容院を教えていただき
すぐに予約をした

他にも
脱毛時の対処方法
治療中はとても敏感になる
お肌と頭皮に気をつけること

明るく丁寧に
私が不安に思うこともじっくり聞いて
答えていただいた

お陰で私の脱毛に対する不安は
随分和らいだ

この数ヶ月後
この方にウィッグ姿で１度だけお会いできた
「とっても素敵よ！似合ってる！」と
褒めていただき嬉しかった
とてもとても感謝している

抗がん剤治療開始は
子どもたちの小学校の運動会後にしてもらった

脱毛に備えウィッグの髪型に似た
ショートカットにして参加
ママ友たちに似合ってるよー！
と言ってもらえた

手術後３週間たっていたけど
術側の胸に分厚い鉄板が
押し付けられているような感覚と
体力の無さはあった

でも夫とママ友たちに
サポートをしてもらいながら
最後まで楽しめた！
運動会に参加できてよかった！

キラキラ輝く子どもたちは皆美しく
エネルギッシュ
元気をもらえる感謝の１日だった

この２日後
抗がん剤治療を開始した。

🌟⭐🌟⭐🌟
続きは次回にします。
拙い文章をここまでお読みいただき
ありがとうございます！
続きは少しずつ書きアップしていきます。
それではまた😊
🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈