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2016年7月2日〜5日 カンボジア

アンコールワットをこの目で見るという夢を叶えに向かったカンボジア。

高校時代の修学旅行以来の海外旅行。

シェムリアップ空港に着いたのは、はっきり覚えてないが夜中だった。ゲートを出るとムワっと体中で感じる湿度。ゲートで旅行者にトゥクトゥクを勧めるドライバー達。
あ、日本じゃない違う国に来たんだと実感した。
airbnbに泊まることになっていたので、オーナーさんがトゥクトゥクで空港まで迎えに来てくれていた。

トゥクトゥクに揺られて宿泊場所まで。真っ暗で景色も大して見えないけど、町の雰囲気、空気も全部が初めてで、とうとう来たんだ!って湿度のある風にあたりながらワクワクしていた。

今回泊まる所は平家一棟貸し切りのairbnb!
welcomeフルーツはジャックフルーツ。初めて見るものに興味深々なのと、空腹もあって2人で美味しいね!とガンボジアに降り立った喜びを噛み締めながら食べた。味は甘い、酸っぱいわけでもないシンプルな初めて味わう味だった。

シャワーはお湯は出るけど錆び臭い決してキレイとは言えない水。まぁ、いっかで我慢できるのも、私旅してる、という実感があるからだと思う。きっと。

この日はもう遅かったので就寝。

翌朝…ロビーに行くと…あれ?昨日の夜には無かったインスタント麺が一つテーブルにある。
ねぇ、こんなの無かったよね、昨日…。
え、私の勘違い?
まさか誰かが入ってきてるという思考はこんな状況でも出てこない。平和ボケだ。
あ、昨日の夜オーナーさんがインスタント麺1人分しかないけど大丈夫?とか何とか言ってたのを思い出した。
オーナーさんと連絡とれる彼氏に連絡してもらったら、なんと早朝に部屋に入ってきて、君たちまだ寝てたからテーブルに置いといたよ、とのこと。わざわざもう一人分を持って来てくれたのは有難い事だけど…
いつ部屋に入ってくるっていう許可取ってた?なんてパニックになっても遅い。何事も無くてよかった…オーナーさんはただの親切心だったんだろうけど。
気を引き締めないと、ここは外国だ!

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隣の家はオーナーさんの友達のトゥクトゥクドライバー、アレックスさんの家。

観光はアレックスさんに頼むことにした。そしてアレックスさんの彼女は私と同い年の日本人!家の中からひょっこり顔を出した彼女は優しそうな笑顔で急に親近感が沸く。

7月、雨季のカンボジア。

トゥクトゥクで移動している途中、急にスコール。アレックスさん驚く様子もなく冷静に道端の小さな店に寄る。ビニール袋みたいに薄い黄色のレインコートを購入してまたすぐに出発。

道路はすぐに雨水で溢れる。車線も見えない、むしろ車線なんて無視で走るバイク、車、自転車、トゥクトゥク...クラクションの音で溢れかえる街...後部座から見るその光景に気持ちが高揚していくのを感じる。危険な状況であるにも関わらず絶対大丈夫というどこから来るのか分からない自信と、出会ったばかりのアレックスさんを信じている自分がいた。まるでアミューズメントパークにいるような気持ちでスコールが襲ったシェムリアップの街を楽しんだ。

この後も何度もスコールに襲われたが一つに絞った履き物をスポーツサンダルにしておいて良かった。このチョイスが出来た自分に拍手。

夜はアレックスさんに誘われて彼の自宅でアレックスさんの彼女さん、いとこ、友達たちとのビールパーティー。普段ビールが飲めない私もカンボジアのビールなら飲めた。つまみは孵化直前のアヒルのゆで卵、ポンティアコーン。初めて見るその物に衝撃を受ける私達と、その私達を見て笑うアレックスさんとお友達。一口食べてみる。現地に来たら現地の物を食べてみるという謎の誓いをしている自分自身への挑戦。口の中で感じる羽に二口目の挑戦は出来なかった。

家の空き地からカエルの大合唱。「なんかすごい数いるね~」とカエルにふれたのが最後。「ここにも、ほら!」と蓋のついた白いバケツをドヤ顔で開けるアレックスさんのいとこ。生臭い匂いと共に、生きた大きいカエル達が…「食べるんだよ」と。え?食用ガエルは聞いたことあるけど、これは普通の野生のカエルだよね?また衝撃を受けてる私達を楽しむかのように台所にカエルを持っていく彼。

調理後のカエルはすごいビジュアル!食用かどうか気にしている私の横で躊躇なく皿の上の揚げカエルに手を伸ばし、引きちぎりながら口に運ぶ彼ら。カンボジアの人たちの自活能力!アレックスさんの彼女も食べているのを見て少し安心して、一口、ちぎった足の部分をかじる。肉もほとんど無いが、んー、やっぱりよく言う鶏肉の味がした。

一日で何年か分の初めての体験を経験したカンボジア。

次回に続く...

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