行ってよかった美術館♪ その4、豊島の心臓音のアーカイブ

こちらは香川の直島を訪ねた時に一緒に行きました。瀬戸内海には直島のようなアートの島がいくつかあるのですが、豊島もそのひとつです。豊島の大きさは直島と同じくらいで、美術館や見所は直島ほど多くはないですがいくつかあります。訪れた時はあまり時間がなかったので、とにかく「心臓のアーカイブ」を目当てに豊島に行きました。

「心臓のアーカイブ」は、今までの展示とは全く違って、とても斬新です。今までのモダンアートは立体的で物体があったのですが、ここでの作品は世界中様々な人の「心臓音」です。赤ちゃんからお年寄りまで、そして色んな国の人々の心臓の音があり、聞いているとわかるのですが、心臓音の大きさもリズムも個性があって誰一人として同じではありません。展示方法もユニークで、暗い部屋に入ると沢山の電球があり、大きな心臓音に合わせて電球が明るくなり部屋を照らします。音はとても大きく、母親のお腹にいる胎児ってこんな感じなのかな?と思いました。生きていることの証は心臓が動いているということなので、沢山の人の命の証をコレクションにして展示しているというのは、素敵な発想だなと思います。

また、録音のために少しお金を払いますが、自分の心臓音を録音してこのコレクションに加わることができます。これもまた面白い発想だなと思います。せっかく豊島まで来たので、私もコレクションに加わってきました。自分の作品の一部になって、みんなでつくるアートというのもユニークでいいなと感じました。

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