出産と産休と、しあわせの優先順位
9月11日 19:10、娘を出産した。
産まれた瞬間ほろっと泣けて、そのあと、はじめましての小さい"人"にまさかの人見知りしている自分がいた。ぼんやり、いつか私も親になると思っていたけれど、色んな意味で「ついに」なってしまった、という感じ。
出産のこと
予想外に安産で、麻酔分娩(ある程度陣痛が進んだら、無痛麻酔するスタイル)を選択したのもあり、実は想像よりお産が楽だった。
正しくは、めちゃめちゃ×100 出産がこわかったので、恐怖予想ほどでなかったという感じ。(だって、どう考えてもサイズが違いすぎるし、状況で色々切るとかいうし…ry)
実際に産んでみた感想は、人の身体はうまくできているんだということ。
途中から"自分"が産むだけでなく、むしろ赤ちゃんの方ががんばっている。出産は母子のチーム戦だと気づき「私つらい、こわい」ばかり考えていた自分がなんだかはずかしくなった。
途中から無痛&安産だったけれど(↑産まれる30分前にツイートする余裕w)それでも陣痛はつらすぎたし、赤ちゃんが骨盤をごりごり押して出てくるのはびびったし、産みながら全お母さんを尊敬した。
出産を終え、麻酔分娩に切り替えるまで叫んでいた陣痛の痛みを忘れている自分にもおどろいた。
4人産んだのに「出産の痛みは忘れた」と言う母に、嘘やんwと思ってたけど、本当にすっぽり覚えていなくて。
産休中のこと
そんなこんなで、私はママになった。
出産の疲れを癒やす間もなくはじまる3時間おきの授乳。産んでいろいろ出たはずなのに全然戻ってない体重。母乳でるでない問題など、産前に知らなかったことふくめ、はじめてだらけの毎日が、母になる心の準備をする間もなく押し寄せた。
赤ちゃんは泣く、おっぱい、💩、寝る…をくりかえすだけなのに、なぜこんなに休む暇がないんだろう…。社会でそれなりに働くママの私と、パパの夫ふたりは全力でふりまわされている。
細切れにしか寝れないのもきついけれど、それより私は、自分時間がないのが何よりもつらくて。それが続くと、自分の機嫌をとれなくなってくる。
どうにか1ヶ月検診を迎えると、娘は体重1.2キロ、身長はなんと5.5cmも伸びていた。新生児の成長、すごい…!
そして、私も成長。抱っこひも(娘必ず寝る、神)のまま仮眠も家事もできるようになったしw、明け方の授乳の後、こうしてnoteを書いたりする自分時間確保術を身につけたり、"ママOS"をいい感じにアップデートし続けている。
ちなみに娘は、目が夫(一重)そっくりなのに二重(私)。鼻と口と眉毛の生え方は私だったりと、自分とパートナーのDNAがちゃんとミックスされていてなんとも愛おしい。
むちむちお肌とふわふわヘアーは尊く、ミルクだけで構成された身体は少し甘い香りがする。
生後50日を越えてぷくぷくしだし、二重あごの力士系ベイビーへと進化中。ああ、かわいい。
今のきもちとこれから
先日、産休がおわり育休期間へシフトした。
産休前までふむふむ見ていたTwitterの仕事話は、別次元のことに思える。そんな自分にあせりながらも、人生で大切にしたいことの精査を迫られている感じもあって。
社会人スイッチ完全オフ、24時間赤ちゃんと過ごし、話す大人は夫のみという特殊期間の今、過去の自分は他人のよう。
でも"仕事がすき"は変わらないので、ふとした瞬間にめちゃくちゃ冷静に振り返りをする自分がいる。
大切にしたいこと、削ぎ落としてもいいこと、挑戦したいこと…etc。授乳しながら、娘をあやしながら…それらは頭の片隅をよぎっていく。
「妊娠出産したら、ママホルモン出てやりたいことが変わるよ」といわれてきた。たしかに、はじめての感情もたくさん味わっている。
でも、私は仕事もプライベートもやりたいことはそのままに、娘がかわいすぎて一緒にいたい! が追加された。何なら育児書を読みたいし、ベビーサインやリトミック的なことも覚えてみたい。
自分の器を広げる間もなく、やりたいことはふえるばかりだ。
当分、以前のように思うままにあれこれやるのは難しい。ついに、娘のいる暮らしの中で、自分の人生も大切にする方法を模索する日々がはじまった。
わかっているのは、大変だけどきっと最高にたのしいということ。親という次のフェーズへ進む覚悟とよろこび、不安とわくわくが入り混じったのが出産直後に思った「ついに」だったみたい。
実は、お腹の赤ちゃんが女の子だと知ったとき「女の子ママになるんだ」じゃなく、一生もののともだちがふえる…! みたいなうれしさが大きかった。
今もその感覚は変わらず、とてもしっくりきている。
ついにはじまった、私と娘の日々。私たちっぽい親子関係を育てていきたい。
おわり👶🏻
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