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公式Twitterでフォロワーを増やすには? 正攻法と近道について考えてみた

先週の火曜、まさかのSchooさんで先生をさせていただいた(!!)のですが、授業中に質問いただいた「フォロワーを増やすには?」という問いに、緊張もあってもにゃっと答えてしまったので、私なりの答えをnoteにまとめてみました。

なぜフォロワーを増やしたいんだっけ?

「フォロワーを増やしたい」これは、きっと多くのSNSユーザーの目指すところ。もちろん私もそのひとりで、担当公式のフォロワー増を願わない日はないし、個人SNSでも定期的に「フォロワー増やしたいな〜」が頭をよぎります。

とはいえ、インフルエンサーになりたい訳でもないのですが、もはや「フォロワー=多いほうがいい」とDNAレベルで刷り込まれ始めている気さえします。

Schooの授業では「フォロワー数よりも、フォロワーさんの質を大切にしている」というようなことをお答えしました。大前提フォロワー数が多いにこしたことはないものの、それよりも「誰がフォローしてくれているか?」の方が大切だと考えているからです。

フォロワーを増やす近道2選

ちなみに、Schooで共演したInstagramの先生で貝印の畑谷さんは、「フォロワーを増やすには?」の質問に対し「まずはプレゼントキャンペーン活用でフォロワーを増やし、プレゼントきっかけでフォローしてくれた方たちにエンゲージメントしていけるような投稿や施策を意識する」というような回答をされていました。

私が過去携わった3万弱フォロワーさんがいるアカウントでも、定期的なプレゼントキャンペーン(以下プレキャン)で母数をぐっと増やす施策を実施していました。(ときには、フォロワーが多い他ブランドとコラボでプレキャンを行うことも)

そして、キャンペーンを通してフォローしていただいた方に、商品情報をお届けしつつ、定期的なプレキャンも実施する運営でした。正直、定期的なプレキャンを行わないと、フォロワーは減るのですが、メーカーで商品はたくさんあったため、そのような運用も苦でなく、新商品が出た際のプレキャンは宣伝にもなるので定期開催していました。

もちろん、世の中には中の人として魅力的なツイートでフォロワーを増やしたり、すでにたくさんのファンの方がいる商品・ブランドで、その方々のUGCでフォローが増えていく流れができているアカウントさんもあります。

だから、フォローを増やすならプレキャン! と一概に言いにくいのですが、再現性ある方法として、0ベースから手っ取り早くフォロワーを増やすことを目的にするなら下記のどちらかだと思います。

1.ハッシュタグ活用のプレキャン
2.#相互フォロー100 的なタグを検索、相互フォローしまくる
※ちなみに、公式同士で支え合う(相互フォローし合う)系のハッシュタグも存在します

※プレキャン失敗談もあり
Twitterで、ハッシュタグ選定やツイートのタイミングがよくなかったのか、プレゼントが魅力的じゃなかったのか…プレキャンを実施したのに、その投稿自体がそんなに広まらず、思うほどフォロワー増に貢献しなかった経験も実はあったりして、最近はプレキャンをやるにもある程度ノウハウが必要だと感じています。

購入した1万フォロワー

「フォロワー数だけにこだわるのは、あまり意味がない」を体感した話をさせてください。

少し大げさな例ですが、「1万フォロワーのアカウントを買った」友人がいて、そのアナリティクスを見せてもらったことがあります。

そのアカウントのツイートへのいいね数は、1万フォロワーいるのに平均1〜2。いいねがつかない投稿も多々。エンゲージメントも信じられないほど低くて、「1万フォロワー」という事実はあるものの、中身は空っぽ状態。そのアカウントを持つ意味がないとは言わないけれど、もしそのアカウント担当になったらとっても虚しくなりそうだと思いました。

ダークめな方法とはいえ、フォロワーは買おうと思えば買えるのが現実。フォロワーという"数字"も武器になるので、それについては言及しません。ただ、公式SNSを運用する目的を考えた時、フォロワー数に固執したりフォロワーを増やすことが目的になってしまうのは違うのではないかと思うのです。(そして、フォロワー数増が公式運営の目的になると経験上ひたすらに辛い。)

フォロワー増のリアル

私が以前担当していたbosyu公式(最終、約8000フォロワー)や他の数千フォロワーいるアカウントでは、本当に日々のコツコツを積み重ねてそのフォロワー数に至ってきました。バズったこともほぼなく、あってもプチバズくらいです。

bosyu公式については、1日100人単位でフォロワーが増えたことはなくて、多くても数十人。それは、大きめのリリースのためサービス自体が話題になるタイミングだったりして、Twitter単体で何かしかけた訳ではありません。平均、1日数人増えるのがリアルなところでした。

その数人増も、毎日ちゃんとタイムラインに出勤して、ツイート、交流(いいねやリプなど)しないと増えなくなってしまいます。

Twitterは、「今」がタイムラインに流れるSNSのため、ツイートは時間の流れとともにどんどん過去のものになってしまうのと、恐らくTwitterのアルゴリズムで、タイムラインでの活動が少ないと表示されにくくなる傾向にあるように感じます。

なので、当たり前ですがコツコツとツイートや交流を積み重ねることがとても大切。ちなみに、サービスや商品が良いことが前提になりますが、コツコツやって全く伸びなかった(もしくは、アカウント運営の目的に何も到達できなかった)ことは今までありません。

※正直、商品自体が微妙だな〜と思いながら副業で担当させていただいたアカウントは、何をやってもフォロワーが微動だにせず苦戦したことがあります。(超反省)

Twitter担当は、メイン業務がありながら、片手間で担当している方が多いと思います。はじめのうちは、フォロワーも増えない、ネタ探しも大変…しかも、メイン業務がそもそも忙しい。気づくと更新を止めてしまったという話は本当によく聞きます。(特にはじめの100フォロワーくらいまでは、孤独だし大変で最初の試練)

はじめは、とにかくコツコツ続けることもTwitter運営の大切なポイント。コツコツは、のちに大きな差を生み出すからです。

コツコツ運営アカウントの見本

ここで、数年かけてフォロワーを伸ばしてきたアカウントを紹介させてください。私が所属しているキャスターの公式Twitterです。(担当は私ではありません)

800人がフルリモートワークで働くキャスター社に関する情報をメインに、フルリモートワークの情報を2017年から投稿・RTし続けているアカウントですが、気づけば1800フォロワー以上になっています。

私はキャスター公式中の人と偶然仲が良く、初期の試行錯誤も聞いていたのですが、彼女もメイン業務がありながらコツコツ続けて6年目。続けることでアカウントを育てているのは、シンプルにすごいと思います。

私も含め、自分にTwitterの特別な才能がなさそうだと悟ったら、コツコツやる以外に無料でできる打ち手はないかもしれない…とすら思います。

フォロワー数以外の目的

「何を目的にTwitter運営するか」という話で、ご参考まで「フォロワーは多くないけれど、公式Twitterをやってよかった」となった例を2つご紹介します。

以前、WEBメディア中の人を担当したことがあり、フォロワー数は3桁でしたが、発信を続けたことで「つながりたいメーカーさんたちと、相互フォローでつながることができた」ことがありました。

もちろん、相互フォローになったからとい言って、何かが起こる訳ではありません。しかし、ゆるくつながっておくことで、何かあった時にはDMなどでご相談をすると高確率で返信をいただけたりします。

SNS経由じゃなく何かを打診する場合、企業のHP→問い合わせフォーム→……担当者さんとつながれたらラッキー。その場合もけっこうな時間がかかりますが、DMならSNS担当さんに一発でコンタクトできる可能性が高く、話が早いことが多いです。

次に、toC向けの商品やサービスの場合、うれしいUGCや改善すべきお声をタイムラインでみつけた時、リプ欄を通して直接やりとりができます。これは、例えフォロワーが0だったとしてもできるし、公式アカウントからうれしい(時には真摯な)コメントが届く体験は、ありそうでなかなかないため、お客様の印象に残りやすいという体感があります。

また、リプ欄でのやりとりから、お客様の商品・サービスのエピソードが聞けてほっこりしたり、企画のヒントをいただけたり……何気ないやりとりには、物・サービス作りをする上で大切な情報が詰まっていることが本当に多いです。

1つめは企業とのつながり、2つめはお客様とつながる例でしたが、他にも、Twitterをやる理由は様々あって、フォロワー数だけが正解ではないと思うのです。

まとめ

時間はかかりますが、コツコツ毎日ツイート・交流するという正攻法でアカウントを育てていくと、自然と担当サービス/商品に興味をもってくれる方々がフォロワーとしてゆるく集まってきます。

普段働いていて「あなたの会社/サービス/商品に興味があります」と言ってもらうことなんて、なかなかないですよね、笑。でも、Twitterならフォローを通して、その温度は低くても「興味がある」を意思表明してもらうことができます。

そんなゆるい興味・好意をもってくれている方と接することができるのは、SNSならでは。そこに対して、担当サービス/商品 の「今」を伝えられるのは特別なことだし、コツコツ積み重ねてきたからできることです。

もちろん、情報を伝えられる母数は多ければ多いほどうれしいので、フォロワー数は多い方がいいよね! となるのは当たり前です。でも、フォロワー数が増えないことと、アカウント存在の意味は、紐解いていくと別軸であることが多いように思います。

ちなみに、私が担当していたbosyu公式の約8000フォロワーは、万単位が当たり前(?)の有名公式さんに比べたらフォロワーは多くないと思います。

でも、ゆるく濃度高めのユーザーさんとつながったことで、Slackコミュニティ、ユーザーさん発信のラジオ企画、一緒にnoteコンテンツ制作など様々な取り組みをさせていただきました。

これは、フォロワー数だけでは決して測れない熱量だったと思います。

公式Twitterでフォロワーを増やすには? と悩んだら、「何を目的にTwitterをやっているんだっけ?」と、早めに整理してみるのがおすすめです。目的がはっきりすると、ツイート内容も考えやすくなるし、誰かに相談もしやすくなります。

偉そうなタイトルの記事で、あれこれ書きましたが、私も公式・個人ともにフォロワーを増やすには? を引き続き探求していきたいと思います。

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