フリーランスの仕事のとり方は?
2019年4月から働き方改革法が施行し、労働時間や有給休暇に対して規則が設けられるようになりました。私たちフリーランスにとって大きな影響をもたらすわけでありませんが「働き方改革」という言葉から「自由な働き方」「リモートワーク」「副業解禁」というキーワードも注目されるようになり、フリーランスや副業をしようとしている人は増えていっています。
今後、フリーランスで働く人は増えていきますが、果たしてその中の何割が長くフリーランスで働けるかもポイントになっていきます。
長く働くためにはとにかく仕事がなければいけません。今回は、フリーランスの仕事のとりかたや回し方の基礎の部分についてお話ししていこうと思います。
フリーランスの仕事のとりかたは?
会社勤めの方は会社で獲得した案件や会社から指示された仕事を行いますが、フリーランスは案件を獲得するのも自分、こなすのも自分になります。そのため、軌道に乗るまでは仕事をとる時間と受けた仕事をこなす時間両方を用意して仕事をしなければいけません。
では早速、どんな仕事のとりかたがあるかを見ていきましょう。
・人から案件を紹介してもらう
・クライアントに直接営業活動or案件にエントリーをする
・クラウドソーシングで案件をもらう
・SNSから案件を獲得する
あえてこの順番にしたのは理由がありますが、その理由は最後にご説明します。
人から案件を紹介してもらう
まず、私たちフリーランスは営業活動をしなくても案件を獲得できる状況をゴールにすることが大切です。その中で目指すべきゴールの一つが人から案件を紹介してもらう状況を作ることです。
とは言え人から案件を紹介してもらいたくて闇雲に「案件を紹介してください!」とだけ言い続ける、交流会に行きまくるのもスマートではございません。フリーランスのご縁のつくり方については、別noteで記載しています。興味のある方は参考にしてください。
因みに私の実績ベースで言うと、案件を抱えているSEOコンサルの代理店の方をおつなぎいただき案件量を右肩上がりに増やしています。つまり、案件を持っている、且つ案件を増やすことで生計を立てている人とのご縁を生むのが確実です。エンジニアの方だと、エージェントや開発会社もアリだと思います。制作会社とパートナー提携を結んで案件をしっかり納品することで信頼関係を得ることができますよ!
また、仕事の話をクライアントと対等にできるスキルを身につけるようにしましょう。知り合っても「こいつ使えないな」と思われたら終わりです。知っている方から継続的に案件をいただくことは意外と難しいです。「この人となら仕事をしても大丈夫そうだな」と思ってもらえるところから始めましょう。
クライアントに直接営業活動or案件にエントリーをする
ある程度実績を作り、自分の得意ジャンル(私の場合は美容系と服飾系)が分かってきたら、営業活動を行なっても良いと思います。媒体さんに直接問い合わせて業務委託契約を締結するパターンと、案件サイト経由のエントリー方法があります。どちらも問題ありませんがなるべく商流が浅い方を選ぶようにしましょう。
商流とは
商品の流通において、物的な流れである物流に対し、受注・発注・出荷・在庫保管・販売管理など取引関係の流れのことを言います。
案件サイトでの募集の場合、どこかのエージェントや案件を受託している会社や代理店が募集している場合もあります。この場合の商流はこんな感じです。
クライアント⇔A社(エージェントや代理店など)⇔あなた
代理店やエージェントがスケジュール管理や確認、営業活動などを柔軟に行なってくれる場合もありますが、クライアントとあなたの間に入っているエージェントは、幾らか利益をもらったうえであなたに利益を渡しています。
代理店経由でも納得のいく単価で案件をいただける場合もありますが、このA社的存在が何社も増える場合もありますので、エージェントや代理店選びは慎重に行いましょう。では、媒体さんの場合はどんな商流でしょうか?
クライアント⇔あなた
スケジュール管理等は全て自分で行いますが、その分利益をしっかりいただくことができます。この商流を理解したうえで営業活動を行いましょう。
クラウドソーシングで案件をもらう
クラウドソーシングとは、フリーランス向けの案件サイトのことを言います。受注者側は無料で登録ができて案件がもらえる!というフリーランスにとっては案件の宝庫とも言えるサイトです。フリーランスの方は以下の2つに登録しておけば問題ないと思います。
案件の量もレベルもそこまで変わりませんが、案件のレベルが高い順かなと感じた順番にリンクを貼りました。
ランサーズは会計ソフトやフリーランス向けのセミナーの運営もしており、今後手広くビジネスを広げていくイメージです。クラウドワークスとビズシークに関しては、案件サイトに特化していますが軽作業系も非常に多いのでどうしても時間がない時などは使ってみても良いかもしれません。自分に合うかなんて分からないので、まずは登録をして相性の良いものを見つけましょう。
これらの案件サイトはスカウトもきますし自分から受注のために提案を行うこともできます。ただ、注意いただきたいのが報酬は手数料を差し引いた額で振込がされる、ということです。いわゆるこれらの案件サイトがクライアントとの間に入るようなものだと思ってください。
クラウドソーシングで注意したいのが「未経験可」の案件です。低単価で未経験可の案件も多くありますが、自分の時給に換算した時、報酬に対してどれくらいの工数を注ぐことになるかを考えて受注をするようにしましょう。そこの工数管理さえきっちりしておけば問題ないと思います。後は、単価交渉を行なうことも踏まえて案件を探してください。
SNSから案件を獲得する
はい、やってきました4つめ!手軽に人と繋がることができるSNSからの案件獲得です。よくある【ゆる募】【急募】が冒頭についていて案件をツイートして募集している方を見かけます。「ライター募集」や「エンジニア 募集」など検索するとツイートを見かけると思います。
これらに応募をして案件を獲得するのもアリだと思いますが、リスクも伴うためSNSでの案件獲得は注意が必要です。
まず、前提条件として以下でできる方がリスクを軽減できます。
・依頼主人と対等にやりとりができること
・必ず依頼主と会うorスカイプなどでMTGをすること
・お金の話をしっかりとできること(単価・支払いサイトなど)
・関わるプロジェクトは再委託ではないか。また、再委託の際はクライアントと再委託NGの契約を結んでいないか確認できる人
まず、依頼主がどういう立ち位置でその案件を取り扱っているか、しっかり聞いて対等に接しましょう。あなたと依頼主以外にクライアントなどが関わっていると、やりとりの仕方や仕事の進め方が異なるためです。
例えばライターの場合ですと、代理店に確認をしてもらう納期とクライアントに出す納期が異なります。代理店からクライントに原稿を提出する際は、代理店OKが出てからクライアントに出すためです。クライアント=代理店と勘違いしていると大変なことが起こりますよね?
つまり、依頼主がクライアントとの間に入っている場合は、依頼主に渡す納期とクライアントが求める納期を確認してスケジュールを組まなければいけません。誰が関わっているか、依頼主がどういう立ち位置で仕事をしているかを聞くことを忘れずに。
お金に関しては言わずもがなだと思いますが、聞きづらい方もいると思います。必ず聞きましょう。
因みにフルリモートで絶対にやってはいけないのが
「時給での単価請求」です。フルリモートだと良くも悪くも相手がどんな仕事をしているか見えません。発注者にとっては「見えない時間を精算して給与を渡す」ことになり、受注者にとっては「自己申告さえすればお金をもらえる」という環境ができてしまいます。例え、あなたにその気がないとしてもそうなる可能性を生むことになります。
時給精算の案件は断るか、リソースを大まかに計算して「この金額を納品したら支払いをして下さい」と交渉しましょう。避けられるリスクは全て避ける。これはすごく大事です。
また、中には委託中の案件を再委託するためにSNSで募集をする場合もあります。その際は「クライアントと再委託NGの契約を締結していないか」確認をしましょう。
(業務委託契約書にその旨を記載した契約書は割とあります)
もし依頼者が嘘をついた、且つクライアントが訴訟を起こした際はとクライアントに「依頼主が嘘をついていました」と伝えても良いです。何故聞くかというと、再委託NGではないことを聞いたエビデンスを作るためです。
フリーランス的の案件は知人>求人サイト>クラウドソーシング>SNSの獲得がおすすめ
今回はフリーランスの案件のとり方についてまとめてみました。こうして見ると色んな方法がありますが、個人的には書いた順におすすめかな、と感じます。例え手軽に案件を獲得できたとしても、リスクを避けるために行なうべきこと、聞くべきことは様々です。
フリーランスは「自由」「自分らしい」働き方、というイメージがありますが実際はそんなにキラキラしていません。自由だから自分の身をしっかり守らなければいけませんし、自分らしく働くってそもそも何?と私は考えます。
それでも何か事情があってフリーで働くことを選んだと思うので、現実を見ながらしっかりと頑張って働きましょう。
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