東南アジア旅行を終えて

11日間という長い期間の海外旅行を終えて
胸に深く刻まれたこと
それは"生きるために必死な人の姿"

カンボジアへ行った時、出店でお土産を
見ていたら何人もの人がモノを買ってほしくて
「可愛いよ」「これだけでいくらだよ」
沢山値下げしてまで、私の足を引き止めてきた。「興味ない」って言ったけど少し足を止めると結局、相手のペースに乗ってしまった。
それでも、こちらもお金を持ってないから
値下げ交渉をする。相手も渋々「それでいいよ」と言ってくれてお金とモノを交換する。
少なくとも値下げ交渉をしてモノを獲得した
私は喜んだ。でも、私は見てしまった。その
店の人が上の人らしき人に叱られているところを。言葉は分からなかったけど、表情や態度から怒っているのが分かった。他の店でも中学生くらいの女の子が店で母親らしき人に指示されていたのを目の当たりにした。おそらく、「売れ」と言われてたのだと思う。私はその女の子を心配してしまってお金がないのに買ってしまった。今思えば、もっと素直に買ってあげたら良かったなと。その女の子がこれ以上、悲しまないのであれば。

ベトナムへ行った時、1番初めに経験したことはタクシーによるお金のぼったくりだった。
そのことが判明した時は、腹が立ったし、悔しくて仕方がなかった。でも、その後出会った
ベトナムの友人の言葉で考えさせられた。
「そのような体験をさせてしまってごめんなさい。1人のベトナム人として謝らせて。でも、知っておいてほしいことは彼らは生きることに必死なんだよ。奥さんや子供を養うためにどうしてもお金が必要なんだ。」と。

その瞬間はっとした。そういえば、
タイに着いてからトゥクトゥクのおっちゃん、
屋台のおばちゃん達も人を呼び込むのに
熱心に声を張り上げていたなと。
小さい子が象の置物を売りに来たことも
あったなと。その時は自分も使えるお金が少ない分、"生きるのに必死"だったからその人達が大変なことに気づかないフリをしていたけど、
皆ただのお金目的じゃなくて、
"生きるために必死だった"んだなって。

あとから、凄く深く考えさせられた。
お金のことについて、働くことについて。
今は、学生なのもあってお金が少ないから
むやみに使うことができない。でも、お金があれば全員に対しては無理だけど少しでも多くの人を助けることができたのかなって。わざと
騙されるのはいわゆる馬鹿かもしれないけど
それも優しさになりうるのかなって。
お金は自分を豊かにするだけではなくて、
人をも救う力があるんだなって。

日本にいたら、まず気づけなかったことだと思う。日本はどちらかといえば豊かな国。
全員が全員ではないけど、会社に頼らずに、
屋台や移動手段の提供など、一人だけの力で
稼いでいく世界とは違って、まだ会社や他の人に頼り協力しながら生きていける環境が整っている。 働くこと、生きていくこと
今日からもう一度、考え直していきたい。

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